ESOファンでありながら3DアーティストでもあるZunaSWは、多くのタムリエルの英雄やモンスターを見事に再現しています。今回のコミュニティスポットで、これらの奇跡的なモデルが誕生するまでの作成過程や彼女の苦労を学びましょう。
こんにちは、Zuna!本日はご参加いただきありがとうございます。ESOを始めた経緯について伺いたいのですが、何故タムリエルの第二紀から始めようと思ったのですか?
私はエルダー・スクロールズIV:オブリビオン(Oblivion)のリリース以降、Elder Scrollsシリーズのファンになりました。幸運にもESOのベータ版に参加することができ、それ以来ずっとプレイしています!主にPvEとロールプレイをしていますが、時折PvPも楽しんでいます。
本当に初期の頃からプレイしてくれているんですね!3Dモデルを作成し始めたのはいつ頃ですか?また、どのように技術を磨いてきたのか教えてください。
10歳の頃からビデオゲームのMODを作り始め、オブリビオンやスカイリムにも取り組みました。その後、主に3Dキャラクターアーティストになるための勉強をしながら、3Dアートとビデオゲームのデザインの道に進むことを決心しました。
最初は武器のデザインしかしていませんでしたが、キャラクターや生物も手掛けるようになり、その作業が大好きになりました!より完成度を高めるためには解剖学の勉強が最も重要でしたが、それと同時に色彩やシルエット、レンダリングの構成、リトポロジー、テクスチャ、そして最適化といったアートの基礎となる他の部分も習得しなければなりませんでした。
破壊の公
大変な道のりでしたね!では、ESOのキャラクターの3Dモデルを作成しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
キャラクターアーティストになる夢を叶えるまでの道のりを、常にESOと共に歩んできました。私が影響を受けているのは、自分がプレイしているゲームのアートやそのゲームに携わっているアーティストたちの創造力に触れることです。また、私のESOのメインキャラクターであるHjalmar Bear-Heartの3Dモデル作成に取り組んでおり、今では異なるバージョンのHjalmarを8~9体ほど作成しました。ほとんどの作品は何年もかけて作成したので、それぞれのHjalmarを眺めていると、これまでに私が歩んだ道のりのすべてを見ているかのような感覚になります。
人々が楽しめる独創的な作品を作り続けることだけではなく、アーティストとしての技術も磨きたいという思いが、私のインスピレーションでありモチベーションだと考えています。
超越の王
デイドラ公や可愛い生物、そして最近ではブレトンの貴族たちを作成されましたが、作業の工程で最もやりがいを感じる瞬間はいつですか?
一番やりがいを感じるのは、自分が作成したものに対して好意的な反応が得られた時です。アートを制作する意義は、受け取り手に何かを感じてもらうことにあります。私がデザインしている時に考えていたことに対し、私の作品を観た人が共感を示してくれると非常に充実感を覚えます。
作業の工程においては彫刻が大好きです。とても気分が落ち着くんです。
3Dプリントを意識してモデルをデザインすることが多いようですが、それによって生まれる独自の苦労はありますか?
多少はありますね。私はモデルに着手する際、「Aポーズ(俗に言うTポーズに似ていますが、腕がやや斜めになります)」で作業します。これは、将来的にそのモデルをアニメーション化及びゲームエンジンにインポートしたい時にリギング可能にするためです。
一方3Dプリントでは、特定のポーズで作成する必要があります。そのため、どのようなポーズがキャラクターに合い、3Dプリントに最適なのかを考えるのは骨の折れる作業なんです。また、3Dモデルをプリントするためには慎重に準備しなければならず、プリントが困難になるような細かいディテールをすべて考慮するのは非常に厄介です。
Zunaによる3Dプリントモデル
とても興味深いですね!ところで、新章「ハイ・アイル」がリリースされましたが、これをきっかけに作成しようと考えているキャラクターやモンスターはいますか?
もちろんです!実は今、超越の王のモデルを作成しているところなんです!これまで、DLCゲームパック「マルカルス」に影響されてアラナの3Dモデルを作ったり、ブラックウッドのメエルーンズ・デイゴンを作成したりしたように、ハイ・アイルではさらなるインスピレーションが得られることを期待しています。特に惹かれているのはペットと騎乗動物のファウンで、面白い試みになると考えています!私はドルイドの大ファンでもあるので、彼らに関連した何かを作成したくなるのも間違いないでしょう。
3Dモデルの作成に興味があるESOファンに、何かアドバイスはありますか?また、どのようなソフトやテクニックを使っていますか?
私からのアドバイスは、始めたばかりの頃には落胆しないようにすることです。大変なこともありますが、決して諦めないでください!そして、できる限り練習しましょう。
デジタル処理で彫刻することが可能なZBrushなどのソフトをよく使用します。また、一般的な3Dモデリング、UVマッピング及びリギングにはMayaを使用しています。生地のシミュレーションにはMarvelous Designerを、テクスチャにはSubstance PainterとDesignerを使用します。通常、ゲームのレンダリングはMarmoset ToolbagあるいはUnreal Engineで作業しますが、ESOのモデルはZBrushやPhotoshopで作成したものが多いです。工程は多岐にわたりますが、これから始めるという方にはBlenderというソフトを使用し、機会があれば前述のソフトに少しずつ慣れていくことをお勧めします。
デイドラにもペットが必要です
これまで数多くの素晴らしい3Dモデルをデザインされてきましたが、特にお気に入りの作品はありますか?
最新のモデルである超越の王のモデルをとても誇りに思っています。この作品の作成には大変苦労し、ZBrushで彼の鎧の表面を完璧に仕上げるために最善を尽くしました。
また、私のESOのキャラクターであるHjalmarの最新モデルにも多大な自信を持っています。現在取り組んでいる彼のモデルにはとても満足しているんですが、実は完全にゲームレディモデルのキャラクターを作成するつもりなんです!
驚きです!素晴らしい目標ですね!
そうでしょう?最新バージョンのHjalmarをUnreal Engine 4にインポートし、彼をアニメーション化しました。革のスカートとベルトのアイテムには、物理特性も計算されています。この最新モデルをどこまで進化させられるか、完成が待ち遠しいです。
Hjalmar Bear-Heart
上手くいくといいですね!最後に、#ESOFamのためにあなたの作品をどこで見ることができるのか教えてください。
私の作品は、TwitterやArtStation、Instagramで見ることができます。また、EU版PCサーバーでは、ESOのタムリエルを探検している私を見つけることができますよ。私のユーザーネームはKynes_Peaceです!
素晴らしい作品を共有してくれたZunaに感謝します!ESOクリエイターがその芸術的なスキルを発揮し、Elder Scrollsの広大な世界に対する愛を表現しているのを見ることができるのは、大変光栄だと思っています。他の#ESOFamが知っておくべきESOのコンテンツクリエイターをご存知の場合は、Twitterでお知らせください。