新章「ハイ・アイル」で登場する伝説の書物の一つを一足早くご覧いただき、揺るぎなき者の会について詳しく学びましょう。
揺るぎなき者の会
エリンヒルのファラスタス著
高位の帝都貴族数名からの要望により、今回は私にとって普段あまり馴染みのない、時事問題を取り上げることにした。特に、ますます台頭を表している、揺るぎなき者の会の政治的な役割についてだ。
慈善活動家のバカロ・ヴォロラス卿は、三旗戦役に巻き込まれて苦しむ者たちを支援するために揺るぎなき者の会を立ち上げた。三同盟が衝突したことにより、家族は離散して子供たちは孤児となり、兵士が負傷する中で飢饉が戦線の後方に押し寄せていた。揺るぎなき者の会は、現在も進行中のこの紛争で苦しむ人々に手を差し伸べ、援助するために最善を尽くしているのだ。
ロングハウス帝に終わりをもたらした先のコロヴィア反乱では、帝都に攻め入ったヴァレン・アクィラリオスの軍から逃れてきた戦争難民を受け入れるために、地方の指導者らが立ち上がった。藁の寝床が用意され、間に合わせの避難所が建てられて、シチュー鍋に火がかけられた。さらに、安全な港と助けを求めている人々への合図として、血が飛び散ったチュニックやほつれた寝具を縫い合わせて旗が作られた。この個人的な善意による支援活動は、バカロ・ヴォロラス卿がいなければ歴史上の些細な出来事にとどまっていたかもしれない。繁栄を続けていたヴォロラス家は、レオヴィック皇帝との戦争で深い傷を負い、バカロ自身もこの戦争で伴侶と子を失った。その悲しみから、彼は莫大な財産を次々と慈善事業につぎ込んだ。そして三旗戦役が始まると、最も助けを必要としている人々に援助が行き渡るようにと、揺るぎなき者の会を設立したのである。
揺るぎなき者の会は、負傷者のために救護テントを用意し、飢えた人々に食料と水を分け与え、その他にもできる限りの支援を行っている。バカロ卿は次のように述べている。「我が一族は、富は善行のために使われるべきであると常に信じてきた。我々は、これからも同盟戦争の被害に巻き込まれた民衆を救い出す努力を続ける。」と。
宗教団体ではないが、揺るぎなき者の会はステンダールの教えから着想を得ている。救護所と食料配給テントの間では、所属するメンバーが兵士や一般市民を問わずこの戦争の巻き添えになった人々に慈悲を与えていたわっている。比較的小さな組織で、そのほとんどがシロディールの戦場の近くで活動をしている。さらにバカロ卿は、最近ハイ・アイルにある自身の領地を救護所に改装し、最も重篤な負傷者を治療と療養のための施設へ搬送できるように自らその費用を負担している。
揺るぎなき者の旗を掲げた船は毎日ゴンファローネ湾から出航し、戦争で被害を受けた人々を支援するために、食料や物資が積み込まれた各々の船が海を渡っている。戦士が着用しているのがパクト、カバナントまたはドミニオンの何色のチュニックであろうとも、彼らの信念が曲がることはない。助けが必要な人を、彼らは決して見捨てない。
この書物をはじめ、シストレス諸島ではその他にも多数の書物を見つけることができ、ハイ・アイルとアメノスの両方を探索すると、揺るぎなき者の会と協力する機会が訪れます。まもなく登場する新章「ハイ・アイル」でブレトンの民の伝承と文化を掘り下げるのが楽しみですか?Twitterでお知らせください!
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