タムリエルの第二紀におけるメエルーンズ・デイゴンとデイドラについて学びたい皆さまに知識を与えるため、
ライランス・フールキラーが帰って来ました。
またしても、定命の者共が私と取引したいとはね。その勇気は認めるけど、賢い選択ではないわ。
キンの知識を求める者は多くを学ぶことができる…でもその代償は大きいわ。
さあ、質問は何?報酬は後で請求するわ。必ずね。
「ザウドラス男爵にデシャーンの鉱山で捕虜にされたと聞きました。デイドラは一体どれほど恐ろしいのでしょうか?また、どうして悪名高い恐怖の淑女を簡単に打ち負かすことができたのかも教えて欲しいです。
ブラックウッドの沼地に潜む恐ろしいデイドラの噂を聞いたことがあり、ルイナクを見たという目撃談もあります。そのような生物がタムリエルを訪れる理由は何ですか?」
- Legoless より
Legoless、また貴方ね。
私を呼び寄せるために使ったその卑劣な魔法を呪うわ。
定命の者よ、私の「オグマ逃れられぬ報復 」リストの一番上に呪われた貴方の名前を書いた。
それでも魔力には抗えない。いくつかは質問に答えるしかないわね。
あの愚か者のザウドラス「男爵」はハヴォクレルよ。
他のハヴォクレルと同じで、彼もバカで陰気な引きこもりね。
キンとは違って、彼の種族にはクランの絆がないの。
彼らは何らかの生き甲斐を探し求めて土地から土地へと放浪することを好むわ。
ザウドラスはメエルーンズ・デイゴンに仕えることで自身の存在意義を見つけたようね。
お似合いだわ。でも、彼が私を捕虜にした?そんなの知らないわ。
ルイナクはハヴォクレルに似た残忍な強さを持っているけど、巨人が持つ僅かな知性を欠いているわ。
デイゴン本人と同じで、彼らは破壊的な癇癪を起こすことがあるの。
モーンホールドでの出来事は無意味な乱闘だったとしか言いようがないわ。
あのブラックウッドでの騒ぎについては彼らに聞いてちょうだい。
「メリディアに仕えるデイドラは、知覚のある光を宿すオーロランの守護者であるという噂を聞いたことがあります。これらのデイドラはどの種族に分類されるのでしょうか?
有名なディヴァイス・ファーが身につけているテルヴァンニスタイルの防具セットなど、デイドラの魂が宿った黒檀の防具や武器を多く目にしてきました。デイドラの装備における美しい外見はどのように決定されるのでしょうか?
また、メエルーンズ・デイゴンとハーシーンの関係性も教えてください。」
- Aliyavana より
光る魔女に仕えるデイドラの種族?キンには関係のないことね。
ええ、門の魔術師であるディヴァイス・ファーのことは知っているわよ。
真のデイドラの作品に比べると、彼の防具なんてたかが知れているわ。
定命の魔術師たちは頻繁に私たちの計画や設計をオブリビオンから盗み出し、それらを複製するの。
ニルンの出来の悪い素材を考えると実に愚かね。
ファーは黒曜石と虫の革からその偽の防具を作ったのでしょう。本物には到底及ばないわ。
メエルーンズ・デイゴンとハーシーンの関係性について?定命の者がデイドラ公のことを理解できるはずないわ。
「味方」か「敵」といったくだらない二元論で、この卓越した複雑な関係性は説明できないの。
もちろん、恐怖による支配や、宿願の完遂、残忍な終焉をもたらすなど、デイゴンとハーシーンは同じ目的を追求しているわ。
場合によってはデイドラ公本人が行動することもあるけど、このような規模の問題に協力することはないわね。
「シヴキンはドレモラを見下していますが、ズィヴィライのことはどう思っていますか?」
- Danel Vaden より
モラグ・バルの設計を悪く言うことはあまりないけど、小瓶から生まれたシヴキンには関わる価値はないわね。
ええ、彼はキンを下等種族と見なしているわ。これは、間違いなくズィヴィライの血統を根拠とした愚かな考えね。
私が理解している限り、彼らは私たちドレモラを嫌うのと同じで、
無駄なプライドや、卑劣な狡猾さ、疑わしい忠誠心を理由にズィヴィライを嫌っているわ。
シヴキンは少なくとも、私たちと同じで秩序と規律による栄光に飢えているわね。
それに比べてズィヴィライは、集団での戦闘力は言うまでもなく、まともに整列することもできやしないわ。
「ドレモラより遥かに知能が低いにもかかわらず、どうしてバネキンやクランフィアがこんなに多くいるのですか?」
- Fennwitty より
定命の者が人を刺すニクバエやネズミに耐えなければならない理由と一緒よ。
単に数が多すぎるから抹殺できないの。
オブリビオンに生息する野蛮な生物の群れは時として有用よ。
彼らの怒りは、戦闘に有利になるように導くことができる。
彼らの凄まじい食欲と単純な性格を考えると、誘導するのはとても簡単よ。
場合によっては、定命の魔術師だって、彼らを従わせることができるわ。
武器は千差万別。コツさえ掴めば、クランフィアの群れで大混乱を引き起こすことだって可能よ。
「前回の会話から、定命の者がオブリビオンの世界とその住民について理解していないことに興味を持ちました。特に、メエルーンズ・デイゴンがニルンが自分のものであると信じる理由について関心を持っています。デイゴンのこの考えがどこから来たのか、説明していただけますか?」
- Benefactor より
この考えは、「ムンダスがオブリビオンとは別のものではない」という誤った主張から生まれたものね。
ムンダスはオブリビオンを構成する領域の一つであり、デイゴンに都合よく属している領域である、と。
デイゴン自身がそのような主張をしていたのを聞いたことがあるのかしら?
それとも、彼の信者から聞いたとか?不死の者よりアドバイスがあるわ。愚かなカルト信者は気にしないこと。
メエルーンズ・デイゴンのニルンとの関係は、実存的というよりも比喩的なものよ。
物事が「始まった」頃、比喩は大きな力を持っていた。オブリビオンでは今でもそうね。
でも、貴方たちの中身が空っぽの領域では、比喩は理解するための単なる手段になっているわ。
革命と破壊は、定命の者のアービスに関する限られた理解に関する単純な概念よ。
デイゴンは、ニルンでの生活における恐ろしい要素の実態を表面化させるの。
ノクターナルやハルメアス・モラのような不可知のデイドラ公とは違って、デイゴンの欲望を小さく、そして簡単に理解させることができるわ。
定命の者にとって重要な共通の神話に彼を含めてもいいわね。
なぜデイゴンは、ニルンが自分の所有物だと考えているのか。
より相応しい質問に変えると、なぜニルンの人々はデイゴンを自分たちの所有物だと考えているのか。
当然のことながら、その答えは定命の者の単純な性質よ。
「私は…あなたのデイドラ公と彼の実験的なシヴキンに興味があります。私も同じようにデイドラと定命の者の最も優れた要素を組み合わせる研究をしています。具体的には、ズィヴィライとアルトマーのそれぞれの特徴を組み合わせ、何か…ユニークなものを作ろうとしています。成功と失敗の可能性や、達成するために必要なパワーの容量について、ぜひご意見をお聞かせください。」
- Auriella より
ズィヴィライとエルフを組み合わせる?野心的ね。
けれど、哀れな魔術師が複雑科学である境界間の融合に成功しない理由はないでしょう?
正直なところ、なぜモラグ・バルのようなデイドラの2つの異なる種族を融合するという愚かな行為に頭を悩ませるのか、理解できないわ。あんなの朝飯前よ。
ズィヴィライを召喚して参加するようにお願いしてみてはいかが?拘束の呪文は使わない方がいいわよ。
このパズルを解くには、彼らの自由な創造性が必要なのだから。吉報を心待ちにしてるわ。
「定命の者が足元を這う虫を見下すようにデイドラは定命の者を見下していると、あなたは仰いました。では、なぜそのような私たちに興味があるのですか?蟻の巣を研究したり、蝶の変態を観察したりする者のことは理解できますが、残酷にも虫を踏みつけて遊ぶような未熟な感情を持ち合わせる定命の者になぜ関心を持つのですか?
そして、私たちのことを過小評価しているにもかかわらず、この小さな惑星を征服するのに多大な努力を惜しまないデイゴンやバルなどのデイドラ公についてはどうですか?永遠の壮大な計画に対する私たちの存在など無に等しいはずなのに、これらの神々はなぜオブリビオンの中で自身の領域における存亡を気にせず、蜂の巣を突くように私たちに構うのですか?」
- Palafico より
私たちが未熟ですって?最も臆病なヴァーレットでさえ、あらゆる定命の者の存在をすでに目にしていることを忘れたのかしら?
貴方たちの著名な学者たちよりも、最も階級の低いバネキンの方がアービスの規模や性質をより理解しているわ。
定命の者の狭い存在論の枠組み、つまりは些細な「道徳的」威厳なんて、貴方が考えているほど強固ではないという可能性も考慮するべきね。
でも、魔法が弱まっているとはいえ、答えを出してあげる必要があるわね。私たちドレモラは挑戦を楽しんでいるのよ。
すべてのデイドラを代表することはできないし、そうしたいとも思わない。
この質問に対する答えは、オブリビオンにいる者の数だけ存在するわ。けれど、私は遊びの中にも少なからずの楽しみを感じているの。
不十分な点は多数存在するけど、ムンダスにはオブリビオンの次元にはない幾分かの順応性があるわ。
デッドランド、コールドハーバー、エバーグロームなどの領域は、基本的にそれぞれのデイドラ公の意志によって形作られ監視されている。
数も複雑さも無限大の小さな領域は、秩序を与えようとする意志には多くの場合反発し、
最も洗練されたUR論理にさえ抵抗するハイペラゴナルのパラドックスに入り込んだり、単に物体の出現と消失が瞬間的すぎて陸地では確認できなかったりすることもあるわ。
一方でムンダスは、原初の神々の遺物がもたらす予測通りの影響に従ってはいるけど、頑固で気まぐれな嘘つきであることに変わりはないわ。
そのせいですべて中途半端なのよね…。定命の者の無価値で小さな城を平らにしても、ずっと平らなままではないわ。
すぐに、小さな願望を持つ他の定命の者によって全く新しい城が建てられるの。私は原初の神々による失われた愚かな創造の試みを尊重するわ。
消滅することのない私たちのために創造した、この素晴らしい世界を完全に理解できないのは悲劇的ね。
「呪文を詠唱すると、オブリビオンの純粋なエネルギーによってデイドラのアイテムが形成されるのか、あるいは意識のあるデイドラがそのアイテムの形をしているのですか?それとも意識のあるデイドラがそのアイテムに付呪され、ここに運ばれてきたのでしょうか?ご存知のように、意識があるからこそ力や権力が生まれます。破壊されてオブリビオンの水から再生したデイドラは、その強さと力の一部を失うのでしょうか?
最近、友人がコールドハーバーからアズール・プラズムの小さなサンプルを送ってくれ、すべてのデイドラはそこから誕生すると言っていました。すべてのデイドラのプラズムは、同様に冷たく青みがかった色をしていますか?」
- Nihilee より
定命の者の召喚儀式が笑えるほど不正確であることを考えると、貴方の武器が何から生み出されたのかはわからない。
オブリビオンの明白なダイナミズムから?可能性はあるわね。
お喋りな短剣が存在する小次元から来た知性をもつ存在によって?そうかもしれない。
フールキラーズはかつて、笑う鏡だけで構成された小規模な領域に戦争を仕掛けたことがあるわ。だから、それは誰にもわからないことね。
貴方が話しているのは、混沌のクリエイシアね。固有の外観を持たない物質よ。
多くの定命の者の学者が指摘するように、それは 「支配」する領域に適した形をしているわ。
モラグ・バルの領域ではアズール・プラズムの形をし、メエルーンズ・デイゴンが支配するデッドランドの領域では、当然のことながら揺れる溶岩の海のように見えるわ。
「家や富に関しては、あなた自身も多くの試練や変化を経験しましたよね。あなたの忠誠心は単にあなたが渇望する変化に影響を与えるからだと思いますが、同じく変化を経験したであろうメエルーンズ・デイゴンに何らかの親近感を覚えることはありますか?マグナ・ゲによって作られたとされるメエルーンズのその過程について、何かご存知ですか?」
- Aramithius より
また頭の弱い定命の者たちはデイゴンの起源に関する問題に目を向けるのね。
彼の出生の詳細は、それほど興味深いものかしら?生まれたばかりの者にとって「誕生」がどれほど大きな意味を持つのか、時々忘れてしまうわ。
星がデイゴンの誕生に果たした役割を考えるよりも、彼らの失敗作、マグナ・ゲについて考えてみてはどうかしら。
あれほど下等な存在はないわ。貴方がムンダスの創造者たちに関して何と言おうと、彼らは少なくとも信念を持っていたわ。
不可能な目標を追い求めて死ぬこと以上の意志の行使があるかしら?でも、臆病者の君主と生み出された星は違った。事態が悪化した時、彼らはただ逃げたのよ!
マグナスと彼の軍隊が最後まで残っていたら何が達成されていたのか、もはや知る由もないわ。もし彼らがデイゴンの出現に関与していたとしたら、デイゴンが破壊を体現しているのも不思議ではないわね。
「デイドラはデイドラ公によって生み出されましたか?それとも、デイドラ公に仕えることを選択したのですか?あるいは、その二つの組み合わせなのでしょうか?この問題に関する議論を解決してくれることを期待しています。」
- a’Khir the For Hire より
何とも、定命の者らしい質問だこと。
すべてのデイドラに当てはまる原理はほとんどないわ。
私たちはアリクル砂漠の砂粒のように数が多く、それぞれ異なる個性を持つの。
オーロランやノクターナルのカラス、そして奇妙な変異体のドロ・マスラなど、デイドラの中にはデイドラ公の意志によって形作られた者もいれば、デイドラ公との正式な同盟関係を避けてオブリビオンを彷徨う者もいる。
特に、精霊や定命の者の目では決して見ることのできない無数の形態がそうよ。
定命の者に知られているデイドラのほとんどは、その中間に位置している。
私たちドレモラが忠誠を誓うのは最も大きな意志を持つ存在で、大抵の場合それはデイドラ公を意味するわ。
これで質問は終わりよ。いつの日か、必ず報酬を支払ってもらうわ。
私が望むものを用意できないのであれば、命よりもはるかに大切なものを失うことになるわね。
キンは、欲しいものを必ず手に入れるのよ。
興味深い質問をしてくださったESOの伝承ファンの皆さま、ありがとうございました!
ライランスは私たち定命の者には相変わらず無関心ですが、彼女の答えが満足のいくものとなったことを願っています。
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