今回のキャラクターチェックでは戦詩人ヴィベクを紹介します。ダークエルフの間で、生き神の彼がどのような存在か学びましょう!
スカルド王ジョルンの要請により、誉れ高きノルド文化交流探検隊の指導者、外交官にして特使、向こう見ずなリガートが用意した報告書。
最も崇高なるスカルド王!
仰せのとおり、リガートはやり遂げました。このところリガートが負っている任務と同様に困難な仕事でしたが、大成功を収めました! リガートはモロウウィンドの貧弱なダークエルフを治めるトリビュナルの一柱、ヴィベク卿に関するあらゆる情報をかき集めました。エボンハート・パクトの同盟の指導者について、できる限りの知識を得ることは私たちにとってとても重要です。しかも、リガートはヴィベク卿と直接対話をしたのです! ある意味。しかし、その話は少々お待ちください。
最も聡明なスカルド王も当然ご存じのように、ヴィベク卿は生き神と見なされ、ほとんどのダークエルフから崇拝されています。正直に言うと、ちょっとした罪で殴れるほど近くにいる神々より、姿が見えなければ声も聞こえない神々のほうがずっといいとリガートは思うのですが。まあ、リガートは時々教えを破ってしまいますからね。それも力一杯! しかし、ほとんどの場合はわざとではありません。
ヴィベクはアルマレクシアやソーサ・シルと併せて、トリビュナルと呼ばれています。この3人を小さなダークエルフたちは神と呼んでいるのです。通常、アルマレクシアはモーンホールドにある聖堂からダークエルフの王国を統治し、ソーサ・シルは時計の中にあるとても小さな街の中に隠れているようです(カイネに誓って、リガートはそう告げられました! リガートはそのようなくだらない話をでっちあげません!)。ヴィベクはほとんどヴィベク・シティで仕事に専念しています。ここはとてもややこしい場所です。とても大きく、とても美しい。あのとても困惑させられる、ダークエルフの観点に立てばですが。
ジョルン様と同様にヴィベクはスカルドです。彼は戦詩人と名乗っていますが、リガートはこのペソネームにまったく異論はありません(ペソネームとは名前のかっこいい言い方です、何かの本で読みました!)。我々の輝かしきパクトの発端となったアカヴィリの侵攻時、ヴィベクが介入して最終的に衝突を終わらせました。現在、リガートはその出来事の一部始終を確認できますが、聞いたことの中には雲をつかむような話もありました。どういう意味かおわかりですね? 侵略者がヴィベクの枝角で浜辺への襲撃の準備をしていると――そうです、ヴィベクは自分の名前の響きが好きなのです――ヴィベクは神の力を使って平原に洪水を起こし、アカヴィリの軍隊を沈めました。片目の証人によると、ヴィベクはダークエルフの戦士に一日中水の中で呼吸する方法を教えたので、水位が上がっても問題なかったそうです。今度スカルド王に湖へ飛び込めと命じられた時のために、リガートにも教えてほしいと頼みたくなりました。とにかく、彼がスカルド王にあの派手な、グラグラした棚をしっかりと支えている歩行用の杖を贈ったのは、その戦いが終わった時のことです。
ヴィベク卿の神的な地位についてですが、リガートは、その… 非現実的なものを見聞きしました。奇跡と力の話は、全てリガートが直接この目で見たことを規準とするのがよろしいかと思います。ヴィベク卿は浮きます! 時々ではありません。常にです! 瞑想中であろうと(昼寝中だとリガートは思いますが)、司祭や信者に対して自らの書物からの引用文を暗唱していようと、常に空中で足を交差して座っています。彼のたとえ話や名言の中には極めて深く美しいものもあります――とは言え、スカルド王の書く詩の足元にも及びません! (どうです、リガートだってお世辞は言えるのです。何と言っても外交官なのですから!)
リガートは今考えています。ヴィベク・シティの上に岩が浮かんでいるのはご存じでしたか? ダークエルフによれば、岩は空から落ちてきたそうです。前回のスカルド王の祝宴で、リガートが記念ケーキをぺしゃんこにしたように(リガートが確認せずに座った椅子の上にケーキがあった理由は謎ですが)街を押しつぶす寸前にヴィベクが手を伸ばし、岩に止まれと言ったそうです。現在、岩はちょうどその位置で浮いています。ヴィベクが残したのは、記念でしょうか? 警告のためでしょうか? 判断はスカルド王にお任せします。
ヴィベクには近衛兵もいます。むしろ特別な密偵と呼ぶべきでしょうか? ボイアント・アーミガーという名前ですが、どちらの言葉の意味もリガートにはさっぱりわかりません。どう見ても軍隊のように働き、心の底からヴィベク卿に仕えています。スカルド王も注意を払うべきかもしれません。このボーイ・アーミガーは、自分たちのことを生まれながらの詩人だと思っているのです。ジョルン様はスカルドの軍隊をお望みですか? 個人的には押韻にすぐうんざりすると思います。
他にも何かありましたっけ? リガートが思うに、ヴィベクはトリビュナルで一番人気があり、有名です。彼は毎日民を救うために無数の奇跡を起こしているとダークエルフは主張します。善意にしろ権力の拡大のためにしろ、彼が力の誇示を好むのは間違いありません。それから、彼らは絶えず不思議な「アルムシヴィ」という言葉を言います。リガートは今もこの言葉の意味がわかりません。きっとダークエルフ語でしょうが、リガートはまだ学んでいる最中なのです。
そうだ、忘れるところでした! リガートはヴィベク卿に会っています! 直接生き神と話したのです! ある意味。カノンからカノンへたらい回しにされたあと、ついに多忙なアークカノンがヴィベク卿に、誉れ高きノルド文化交流探検隊の統率者を紹介することに同意しました。アークカノンはリガートをヴィベク卿の宮殿/聖堂/住居の中に導きました。そこでリガートは奇跡だか祝福だか、とにかくヴィベク卿がもたらすものを求める多数の信徒と長い列を作って待ちました。そしてようやく、ぐうぐう腹を鳴らし(リガートは空腹でした!)、立ちっぱなしで疲れた足のリガートが列の先頭になりました。そこにいたのは小さな多色のダークエルフで、空中に座って/浮いていました。しかしリガートが重要な質問をする前に、ボーイ・アント・アーミガイが私たちの間に割り込み、こう宣言したのです。「ヴィベク卿の仕事はここまでだ! また明日来るがいい。さあ、おとなしく従え!」
「待ってくれ」リガートは叫びました。「リガートは小さな神の人に贈り物をお持ちしたのだ!」
「贈り物? どんな贈り物だ?」ヴィベク卿が見守る前でアーミガーが疑わし気に尋ねました。
「誉れ高きノルド文化交流探検隊の統率者とスカルド王ジョルンからの贈り物です! リガートがヴィベク卿に贈るのはこの――美味しい兎ミートボールと丸ごとの臭いチーズです!」
アーミゴーディネーターはリガートから箱を奪い取り、中を見るとしかめっ面でこう言いました。「なんだこれは? 空ではないか!」
「いや…」リガートはビクビクしながら言いました。「列が長くて、リガートは腹が減ってしまいまして。だが美味かったんです! 臭いチーズでさえ!」
アーメンホガーに聖堂/宮殿/住居から引きずり出される時、リガートはヴィベク卿が微笑むのを見ました。そして、それがヴィベク卿に関して一番重要なことです、スカルド王。彼にはユーモアのセンスがあります! 強制的にヴィベク卿の前から退出させられた時、リガートは戦詩人が自らの文を引用するのを聞きました。「無念にも、心からの贈り物はひもじきノルドの欲望を逃れることができなかった」と。
ダークエルフの守護神王の印象はいかがですか? 生き神については、ヴァーデンフェルゾーンのメインストーリーでさらに詳しく知ることができます。しかも、そのストーリーを完了して実績「ヴィベクの勇者」を獲得すると、期間限定でカスタマイズアクション「ゴールドロードの呼び声」が獲得できます。どうぞお見逃しなく! 他のトリビュナルと比較して、ヴィベクについてどう思いますか?ぜひお知らせください!