兵士、密偵、そしてあらゆる問題を解決する能力を持つ謎めいたレディ・アラベルは、その生涯で多数の肩書を手に入れました。最新のキャラクター特集で、このアラベルについて学びましょう。
レディ・アラベル・ダヴォーとの対談
流浪の年代記作家アダンドラ著
不屈のレディ・アラベル・ダヴォーから真実を聞き出すため、私は再び筆をとることにした。魅力的で機知に富んだ彼女は、挑発的で人懐っこい一面を見せる一方で、年代記作家である私が投げかける質問には答えようとしないといった厄介な癖も持ち合わせている。しかし、今回の取材では何か事情が変わるかもしれない。確かめてみるとしよう。
まずは、彼女の経歴を少しばかり述べておこう。アラベル・ダヴォーは、第2紀527年にウェイレストの高貴な家に生まれた。彼女の家族は最高の教育と財力がもたらすあらゆる恩恵を彼女に与えたが、幼いアラベルにとってそれは十分ではなかった。15歳の時に家を飛び出し、リーチより押し寄せた侵略者からハイロックを守る手助けをするために傭兵部隊に加わった。やがて兵士として実績を積んだ彼女は獅子の守護団に入団し、隊長の地位を得て獅子の守護団の精鋭部隊の指揮を執った。そして、この時初めてウェイレストの王にして未来のダガーフォール・カバナントの上級王、エメリックの関心を引き、彼専属の密偵網であるダガーの一員として迎えられることになった。
レディ・アラベルの活躍は、まるで突拍子のない作り話のように聞こえるかもしれない。実際、人気小説の捜査官ヴェイルは、レディ・アラベルの功績を基にしているだけでなく、この低俗で淫らな物語を作っているのが彼女自身だと考える人も存在する(この年代記作家を含む)。彼女は山賊や襲撃者、暴れ回るモンスターから秘密の教団に至るまで、あらゆる敵を倒してきた。また、彼女自身の私生活も恥ずべきものだと唱える人もいるようだ。彼女はタムリエルの至るところに、様々な種族や性別の愛人を何人も残したと信じられている(上級王エメリックもその中の一人だったと噂されている)。50歳になった彼女はエメリックに仕えるのをやめて暇を持て余し、放浪者兼観光客として世界中を旅行するようになった。
この年代記編者は、これらの噂を何一つ信じていない。小説に描かれた彼女の姿は別の人格で、私はレディ・アラベルが英雄だと信じており、今なお様々な技術を駆使してタムリエルの人々を守っているに違いない。そしてそれは、現在彼女が担っている揺るぎなき者の会の警備主任という役割からも明らかである。私は彼女が意図的に「マンドレイク邸」と呼んでいる、ゴンファローネ湾にある家で彼女に話を聞くことに成功した。
年代記編者:アラベル・ダヴォー、またお会いできて光栄です。お話できる機会を再び設けていただいたことに感謝します。
アラベル:あら、家の玄関の前に3日間も座り込んで空腹そうなあなたを放っておけなかったからといって、取材に応じるとは言っていませんよ。
年代記編者:また話題を変えて私の注意を逸らそうとしていますね。何故あなたがこのタイミングで引退を表明したのか、読者が知りたがっているんです。
アラベル:話題を変えたつもりはありませんでしたよ。ところで、紅茶とビスケットはいかが?
年代記編者:ほら、またです!レディ・アラベル、お願いですから私の質問にお答えください!
アラベル:少し落ち着いてください。あなたったら、カムローンの人々の悩みの種だったあのハーピーのようですよ。残念なことに、私が処分したんです。
年代記編者:そのような見え透いた脅しで私を怖がらせることはできませんよ。読者は答えを聞きたがっているんです。それは私も同じです。
アラベル:あなたには辛抱が必要なようですね。ただ闇雲に突き進むだけでは、どんな戦も勝つことはできません。その土地の特性や相手の心理を理解しなければならないのです。そうやって初めて、自分より勝る軍隊をも打倒することができます。揺るぎなき者の会のことは、初めて彼らの活動を知った時から感銘を受けています。
年代記編者:正しくその通りです。非常に素晴らしい組織で、彼らが行っている支援活動については誰もが知っています。三旗戦役で被害を受けた民衆を援助するために水や食料を配給し、兵士及び一般市民を問わず、戦闘に巻き込まれた負傷者を治療するための治癒のテントを設置しました。しかし何故、彼らはあなたを雇ったのでしょうか?
アラベル:あなたが早々に指摘した通り、私はある分野で評判を得ています。そしてバカロ卿には今、私のような特殊な技術と能力を持った者が必要なのです。それが大義のためであれば、断ることなんてできません。
年代記編者:しかし、どうしてそのような慈善団体や人道的活動組織が、兵士と密偵の経歴を持つ、問題解決能力に優れた人材を必要としているのでしょうか?
アラベル:そうですね、それは私ではなく、バカロ卿に聞くべきですね。
年代記編者:ええ、裕福な貴族でありながら慈善家としての一面を持ち、揺るぎなき者の会を創設して監督を務めるバカロ卿のことですね。彼がタムリエル中の要人をハイ・アイルの会合に招待したというのは事実ですか?それであなたを雇ったのですか?その有力者たちを守るために?
アラベル:確かに、若かりし頃の私なら引き受けそうな任務ですね。でも、もう私は引退したんです。その理由が知りたいのでしょう?
年代記編者:なんと!また振り出しに戻されました!
アラベル:気の毒だけど、あなたは私の好みじゃありません。でもおかしいですね、私には何でも好みのはずですから。
年代記編者:もし揺るぎなき者の会に手を貸している理由を話す気がないのであれば、もう一方の話題に戻りましょう。認めてください!あなたが捜査官ヴェイルの作者ですよね?
アラベル:最新作は読みましたか?本当に面白い本ですよね。何といってもあの結末、見事だったわ!
年代記編者:ついに認めましたね!
アラベル:あら私ったら、今度はどんな罪を認めたんでしょうか。あまり意識していなかったわ。
年代記編者:レディ・アラベル、読者が求めているのは….
アラベル:気の毒だけど、今晩はこれで失礼することにします。私のことはお好きに書いてください。これから会に所属している治療師と遅い夕食を共にする予定ですが、彼ったらベッドでのマナーがすごく良いらしいんです。
年代記編者:誠実な読者の皆さん。またしても、レディ・アラベル・ダヴォーによる巧妙な錯乱とけん制作戦に飲み込まれてしまいました。彼女がこのいわゆる会合の真相を明らかにするまで、そして「捜査官ヴェイル」との関連性を公表するまで、私はこの女性を追い続けることを約束します!
レディ・アラベルの胸に秘密が隠されていることは明らかですが、皆さまのような信頼できる冒険家であれば喜んでその胸を貸してくれるかもしれません。揺るぎなき者の会はシストレスに忍び寄る脅威に対抗するため、可能な限りの助けを必要としているのです。まもなく登場する新章「ハイ・アイル」で、悪名高きレディ・アラベル・ダヴォーと手を組む覚悟ができていますか?Twitterでお知らせください!
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