今回は、ライティングチームがDLC「デッドランド(Deadlands)」のキャラクターや物語、そしてバックグラウンドの作成にどのように取り組んだのかを詳しくご紹介します。
別の領域からの物語
エルダー・スクロールズ・オンライン:デッドランド(Deadlands)では、メエルーンズ・デイゴンの領域に足を踏み入れ、その脅威を直接体験することができます。
プレイヤーの皆さまにとってオブリビオンの次元は危険な領域であるかもしれませんが(デッドランドはもっと危険です)、すでにご存じの方もいるように、ユニークな定命の者やデイドラのキャラクターにとっては故郷であり、それぞれに独自の物語が隠されています。
「DLC「デッドランド(Deadlands)」ではデイドラの本質を体感し、定命の者が世界を解釈する方法とは全く異なる視点から、物語を語る機会を私たちに提供してくれました。
私たちはメエルーンズ・デイゴンの伝承と本質を深く掘り下げるだけでなく、定命の者と一部の独立したデイドラがどのようにこの過酷で容赦のない環境を生き抜いているかを考察することができました。」と、ESOのリードライターであるBill Slavicsekは説明します。
過去のオブリビオンの領域には足を踏み入れることができますが、ドレモラとデイドラが故郷の地で繁栄しているのを見ることができるのはこれが初めてとなるため、ライティングチームは彼らの生活と文化を掘り下げることにしました。
とはいえ、彼らの不安定な領域を探索する中で、破壊の公の信者から温かい歓迎を期待してはいけないということは言うまでもありません。
「デッドランドで生活しているドレモラは、その多くがデイゴンの信者です。彼らはデイゴンを称賛し、ドレモラとしての地位を高めるためにオブリビオンの他の領域やニルンの居住者だけでなく、時には仲間とさえも終わりなき争いを繰り返しています。」と、ESOのロアマスターであるLeamon Tuttleは話します。
定命の者とデイゴンのデイドラ信者
デッドランドでの旅では数々の敵に遭遇することになりますが、中立のキャラクターに出会う機会もあります。
宝や秘密、そして栄光を探索する中で、独立したドレモラの物語や定命の生存者の集団を発見することができます。
「哀れなる者の尖塔の集落は、破壊の公の飛び火を受けずに生活したいと願う定命の者とデイドラのほとんどが平和に生きることができる場所です。そこで、私たちは定命の者とデイドラがどのように共通点を見つけ協力しようとしているのかを考えました。」と、Slavicsekは説明します。
完全なる融合
ファーグレイブは、Elder Scrollsの世界に新しく追加された街です。
定命の者とデイドラが混在するオブリビオンのこの地は、特定のデイドラ公が統治しているものとは大きく異なり、新しいストーリーには理想的な環境となっています。
「ファーグレイブは、プレイヤーがこれまでに訪れたすべての都市と一線を画しています。一度その地に足を踏み入れれば、すぐに何かが違うことに気付くことでしょう。巨大で謎に満ちた骸骨が頭上に迫り、路上ではデイドラが奇妙な品物を売りさばき、これまでは敵としてしか知られていなかった生き物と定命の者が肩を組んでいるのです。」と、Tuttleは話します。
ファーグレイブの郊外
皆さまはデイドラが兵士や侵略者としてではなく、奇妙で個性豊かな大都市の市民として(比較的)調和のとれた生活を送っていることに驚かれるかもしれません。
ライティングチームは、さまざまな考えや個性を表現し、遭遇するそれぞれのデイドラを唯一無二の存在にすることを目標の一つとしました。
「オブリビオンにファーグレイブという領域を制作する上で面白かったのは、デイドラが根底にある性質に反して、定命の者及びデイドラといった領域内のあらゆる者と友好関係を築かなければならないという中立的な立場を確立したことです。華麗なるマダム・ウィムから名誉を重んじるリンキウスに至るまで、個性豊かなデイドラと出会い、交流することができます。彼らは定命の者に対してそれぞれ異なり、そして驚くべき方法で反応を示します。定命の者がデイドラに興味を持つのと同じように、彼らの多くは定命の者に関心を寄せているのです。 」と、Slavicsekは話します。
注目すべきは、この異常な調和は偶然に生み出されたものではなく、実際には街や中間領域に施行された謎の権限によって強制されているという点です。
「これはファーグレイブの根底に織り込まれた不可解な規則と主要原理であるストリクチャーに起因するものです。ストリクチャーとは、ファーグレイブに組み込まれている難解なルールや原則のことで、本来ならば殺戮を好むデイドラを互いに仲良くさせるように強制するためのものです。これにより多くの不満も生じますが、あらゆるデイドラが次元間で取引や交渉で利益を得ることができるのはこのためです。」と、Tuttleは説明します。
賑やかなファーグレイブの市場
ご察しの通り、デイドラにとって自らの性質に反した行動をとることは難しく、皆さまは冒険の中で、彼らが可能な限り規則の抜け道を見つけて策略を巡らそうと企んでいると感じることがあるかもしれません。
「デイドラを単なる敵としてだけでなく、同じ生き物として知られるのはプレイヤーにとっても喜ばしいことだと思います。ファーグレイブでは、デイドラの心の中や彼らを定命の者とは異なる存在にしている不思議な要因を掘り下げる機会が与えられます。ファーグレイブを訪れたプレイヤーは、オブリビオンの異質さをより深く理解することができるでしょう。」と、Tuttleは話します。
デイドラの他に、街で入手可能なアイテムやサービスから利益を得る方法を発見した定命の者にも出会うことができます。
帝国の商人、ダークエルフのスパイ、次元を超えて各地を回るトレジャーハンターなど、多種多様な人々がファーグレイブをニルンから離れた本拠地としており、それぞれが独自の物語を持っているのです。
「これらの定命の者の中には、ニルンと他の惑星との間で実入りの良いビジネスを発見した商人も含まれています。また、この領域を自らの冒険における休息地とする魔術師や冒険家もいれば、どういうわけか道に迷い、この地に取り残された者たちもいます。富める者も貧しい者も、皆がこの不思議な領域で何とかやっていく努力をしています。どの物語も、定命の者の視点からそれぞれのテーマに触れることができます。」と、Slavicsekは話します。
オブリビオンの物語
メエルーンズ・デイゴンの危険な領域に足を踏み入れ、ファーグレイブの賑やかな路地を進んでいくと、ニルンの他の場所では見られない新たなキャラクターやストーリー、冒険が次々と登場します。
新しいDLCゲームパック「デッドランド(Deadlands)」では、多くの未知の物語を発見及び体験できるだけでなく、このオブリビオンで最も危険で混沌とした領域の一つで、皆さまに自分自身の物語を作る機会を提供します。
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DLCゲームパック「デッドランド(Deadlands)」は11月1日に登場予定です。