エルダー・スクロールズ・オンライン goldroad

キャラクター特集 ー アルカシス

狂った錬金術師アルカシスの凶悪な知性と創意工夫に勝る者はおらず、誰もが彼の暴悪無類な創造物に恐怖心を抱きます。
最新のキャラクター紹介で、この邪悪な科学者について学びましょう!


近刊:捜査官ヴェイルの事件簿「ブラックムーアの猟犬に隠された真実」、流浪の年代記作家アダンドラ著より

捜査官ヴェイルが手掛けた初期のシリーズの一つである「ブラックムーアの猟犬に隠された真実」は、彼の小説が人気を博す火付け役として知られている。
しかし純粋主義者たちは、そのあまりにも自由な独創性、後のヴェイルの作品を特徴づける事実における確固たる根拠のなさ、そしてそれらが高く評価されたことを批判する。
私は、それらが正当な理由に基づいた批判ではないことを伝えたい。
これは「実話に基づいた」冒険の再現であるというヴェイルシリーズの評判を支持するものである。

『真の捜査官ベイル』の中で徹底的に概説しているが、このシリーズの起源を研究している間に、小説の中で描かれているものと驚くほど類似している謎の失踪事件の記録を発見した。
興味をそそられた私は荷造りをして、ホワイトランに向けて急いで出発した。

問題の事件は第二紀577年頃に起こった。
当時、街は気が触れた部外者の唸り声や、毎晩のように失踪を予兆するかのような狼の遠吠えに脅かされていた。
バトルボーン家の一族の一人が、裸で血まみれの状態でグレイ・メーンの領地で家畜の死骸に紛れて発見された時、街の緊張は頂点に達した。
ライカンスロープ症を患う者たちが非難され、彼らの処刑を求める声が多く上がり状況は一刻を争うものとなった。
しかし、見知らぬ者が調査を申し出たことによって、彼らが首長の裁きを受ける前に事態は収束を迎えたのだ。

そこからは小説でもお馴染みのように(もしくは結末を話してもいいのであれば)、捜査官ヴェイルは同じような状況下で架空の二家族の複雑にもつれた争いを追って行く。
彼女はその並外れた推理力で、ある事実を暴き出した。
獣のように街を引き裂きに来たシェイプシフターや気が触れた部外者たちは、誰一人としてライカンスロープ症を患っていないが、彼らの歯には同じシミがあったのだ。
狡猾なヴェイルは多くの陰謀や罠、殺人未遂に遭遇した後、王宮の若い錬金術師モルフジャルティールが首長に恐ろしいウェアウルフへと豹変する毒を盛る姿を発見した。
飢えたウェアウルフとなった首長が迫り来る中、彼女は逃亡する容疑者をブラックムーアの砦にある隠れ家まで追い詰めた。
小説は砦の胸壁の上で劇的な結末を迎える。
ヴェイルは勝利を確信したモルフジャルティールを罠へとおびき寄せ、ウェアウルフに姿を変えた首長もろともそびえたつ壁から叩き落としたのだ。
その後、両者の姿を見た者はいない。

この運命的な出逢いは確かなものではないが、徹底的な聞き込みと地域の詳細な調査の結果、私はバトルボーン家とグレイ・メーン家の間にあった確執を解決して両家のどちらにも過失がないことを証明した名もなき見知らぬ人物が存在したことを突き止めた。
首長と王宮の錬金術師は混乱の最中に不可解な失踪を遂げたようで、彼らは両家の権力に対抗するために共謀していたという噂も一部で立っている。
これはあくまでも単純な憶測に過ぎないが、新たに台頭した首長が若い錬金術師のアルカシスを最も恐るべき存在であるという宣言を出したことに変わりはない。

小説の中でモルフジャルティールは二度と姿を見せることはなかった。
多くの人は、彼が後のシリーズで熟達したヴェイルの手強い宿敵として戻って来るのだろうと予想していたが、今のところこの若い錬金術師は作中に再登場していない。
しかし、若い無法者のアルカシスにはさらに多くの語られるべき物語があった。
私は、彼の名を辿ってスカイリムにある3つの要塞を訪ねた。
それぞれの要塞には、言葉にならないほど残虐な実験を無抵抗な被験者に施した、狂った錬金術師が捕らえられたという伝説がある。
これらの実験は身の毛のよだつようなものから奇妙なものまで様々で、中には異様な錬金物質や恐ろしい変容を含むものもあった。
この狂った錬金術師は捕らえられる度に逃亡を繰り返しては新たな実験を始め、大胆さを増した彼の悪行は必然的に世間に知れ渡った。
そして、今日まで彼は正義の手から逃れ続けている。
それぞれの伝説に登場する狂った錬金術師は全員同一人物で、悪名高いホワイトランのアルカシスに間違いないだろう。

このように様々な(そして時に下劣な)情報から、私はアルカシスを取り巻く虚構の海に漂う真実の残骸から彼の姿をつなぎ合わせた。
第一に彼はモルフジャルティールと同じノルドの男であり、実年齢は中年に近い。
錬金術による強化の結果だと思われる異常に大きな体格をしたアルカシスは、引きこもりの研究者であったと示されている。
彼は他人を見下し、支配的かつ傲慢な性格の持ち主だが、常に自身の才能を賞賛する下僕を探している。
この承認欲求が彼の邪悪な計画を世の明るみに晒すことに繋がっているのだ。
松明を振り回して彼を要塞から追い出した暴徒の話を聞いた後で言えることは、彼の実験は一切の苦しみを無視した血まみれの独創的なものだということである。

「ブラックムーアの猟犬」で記された出来事とホワイトランを悩ませた出来事は、ヴァーデンフェルに向かうアラベル・ダヴォー氏の旅が予想外に遅れた件と偶然にも重なっている。
捜査官ヴェイルの作中にモルフジャルティールが再登場していないということは、著者が何らかの理由で彼が何者であるかを明らかにしなかったという事実に由来するのではないか、と私は疑っている。
アラベルさん、もしあなたがこれを読んでいて、捜査官ヴェイルの作者であり創造の源であることを認めるのであれば、狂った錬金術師アルカシスが犯した凶悪な罪について私が知っていることを喜んでお教えます。
あなたの謝辞で、ほんの少し言及するだけで構いません。
それまでは、モルフジャルティール…狂った錬金術師のアルカシスの秘密は私がしっかりとお守りします!


DLCゲームパック「ストーンソーン(Stonethorn)」に登場するストーンガーデンを冒険し、狂った錬金術師の恐ろしい創造物に立ち向かう勇気はありますか?
アルカシスの邪悪な狡猾さに注意して、彼の実験台にならないようにしましょう!
彼の暗い実験室を打ち砕く準備はできていますか?
Twitterでお知らせください!

1年に渡り続くスカイリムの闇の中心の冒険の一部として、DLCゲームパック「ストーンソーン(Stonethorn)」が8月24日に登場します。
この新しいDLCゲームパックには、ESOの全プレイヤーの皆さまへ向けた無料のベースゲームパッチであるアップデート第27弾が含まれています。

最新ニュース