西スカイリムの山頂にある城に人目を忍んで暮らすヴァンパイアのレディ・ソーンは多くの謎に包まれています。
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概要と警告
レイヴンウォッチ家のフェノリアン著
親愛なるグウェンディス、まずは返答が遅くなってしまったことを謝ります。
これまで我々がレイヴンウォッチ伯爵家の使命と真摯に向き合ってこなかったことは分かりますが、あなたを意図的に軽視したり軽蔑するようなことは決してありません。
我々の意見が大きく食い違ったとしても、あなたが私の姉だということを忘れることはありません。
ヴェランディス様の大義に対する共通の信念は、私たちの些細な論争を超越します。
我々一族の使命に関してですが、これが私の返答が遅れた理由でもあります。
あなたから送られたレディ・ソーンについての情報を求める手紙は、私がバンコライへと出発した直後に届きました。
何年も語られることのなかった古代墓地に関する噂を耳にした私は、それが調査に値すると考えました。
私が体験した壮絶な体験を話さない訳にはいかないでしょう。
そこで私はある女性に出会いました。
その女性は多くの点であなたを彷彿させましたが、その話はまた次の機会に。
あなたが実地調査に関心を示し夢中になる理由が分かった気がするとだけ伝えれば十分でしょう。
私はレイヴンウォッチ城に戻ってすぐにレディ・ソーンに関する資料を探し出しました。
彼女を知らないのは当然です。
ヴェランディスが作成した吸血鬼の目録に彼女の情報はほとんど出てこないのですから。
「レディ 」という肩書きが貴族との関係を暗示していることを考えれば驚きでした。
私は彼女の話が、田舎のノルドがホーカーの肉の塊が煮えるのを待っている間に語り合う程度の物語なのではないかと考え始めました。
他の多くの噂話と同じように彼女の話も幻なのだろうと。
しかし、リーチ付近、スカイリムの西の国境に存在する彼女の城に関しての、あなたの記述を思い出しました。
あなたは手紙でその城は吸血鬼のようなデザイン、あるいは 「我々が好きな恐ろしく尖ったものが付いている 」と述べていました。
吸血鬼の建築の退屈さには同意しますが、それはレディ・ソーンの過去の詳細を知る手掛かりとなりました。
レディ・ソーンが以前からあの城に住んでいたとは思っていません。
ソリチュードの記録によると、スノーブルードと名乗る吸血鬼の一族が第一紀の7世紀頃にあの城を築いたとされています。
あなたもご存知の通りノルドには記録を正確に残す習慣がないため、正確な日付を特定することはできませんでした。
しかし、スノーブルードが地元の奴隷労働者を使って城を築いたという情報は明記されていました。
彼らは夜になると頻繁に地元の村を襲い、労働力になりそうな者を捕らえたそうです。
そして、死に際まで働かせて血を抜いた後は死体を故郷の村に戻し、時には食卓やベッドの上に死体を置いて人の命を嘲笑っていたようです。
この類いの派手な悪事は我々の知るレディ・ソーンと合致しない、あなたはそう思うかもしれません。
我々は彼女の隠遁ぶりは一つの特徴だと確信しています。
しかし、私はそれ以上のものを見つけました。
スノーブルードの城が完成した後、その襲撃の勢いは衰えたものの止むことはなかったのです。
地元の人々は何年も、時には何十年も吸血鬼の話を耳にすることがなくなると、また別の襲撃がやって来ました。
彼らはこの襲撃を、目的のない、それ自体が悪意に満ちたものだと記述しています。
その後、スノーブルードは再び静まるのです。
そして第一紀の1030年、あるアルトマーの女性がその地に辿り着きました。
彼女は威厳があり、上品で、少し高慢だと記されています。
また、あるノルドはこう記しています。
「最後の一筋の光が地平線に沈む時、エルフの女が馬に乗って現れた。彼女はエルフの中でも美人で、これからも目にすることはないような、素晴らしい服を纏っていた。間違いなく寒さを凌げる服ではなかったが、彼女はそれを全く気に留めていないようだった。」と。
「彼女が守衛所の夜火に近づいてきたとき、私は彼女が首長に面会を求めているのを聞いた。丁寧な言葉とは裏腹に、彼女の口調はさながら要求のように聞こえた。私は含み笑いをしながら、こんな小さな村に首長なんているはずがないだろうと返した。彼女は少しムッとした後、この町をまとめている者について聞いてきた。私の様な年寄りの通りすがりが彼に取り次ぐことなどできないのは明らかだが、私は彼女に用件を尋ねた。すると、彼女は言った。スノーブルードを一掃できると。私は走ってソンニールをひきずり出してきた。」
現在のソーン城を取り囲んでいた一握りの小さな村からいくつかの記録を調べてみると、詳細は大部分が一致していました。
この謎のアルトマーは日没に到着し、主要な意思決定者との会合を要求しました。
その会合で、彼女は自身の能力でスノーブルードを一掃して襲撃を終わらせることを提案しました。
そしてその見返りとして、城の永久的な所有権を要求したのです。
呪われた場所と関わりたくないノルドたちは、満場一致で彼女の条件に同意しました。
そして、彼女は村人たちに城から煙が立ち上ればスノーブロードの脅威が無くなった印なので安心していいと伝えたそうです。
城の外で彼女を見たという報告が一つだけありました。
下記がその全報告です:
「馬に乗ったエルフの女が、山の頂上に繋がる道を阻む門に向かうのを見た。他の奴らは放っておけと言ったが、私はこれまでエルフを見たことがなく、彼女の行動はとても不思議なものだった。私は気付かれないことを祈りながら、距離を保ちつつ彼女を追った。城に近付いた時、彼女は足を止めて私を直視した。村一番の変わり者と言われている私がそこにいることに彼女がどうやって気付いたのかは分からない。しかし彼女の顔を見た時、何かが変わった。目は黒くなり、肌は灰色になっていたのだ。そして「人間よ、たとえ好奇心を満たしても命には代えられん。」と言い残し、丘の上へと走り去った。
「呼吸を整えるために少しの間その場に留まった。彼女の表情が酷く恐ろしかったのだ。その時、城から悲鳴が聞こえてきた。それらは空を駆け巡り、突然途切れた。私が立っていた位置からだと、その悲鳴は城の至る所から発せられていることがわかった。それはまるで彼女が部屋から部屋へと一つずつ進んでいるようだった。しばらくすると悲鳴は止み、彼女が言った通り煙が立ち上った。彼女は嫌な臭いがすることについては触れていなかったが、まるで狩人がマンモスを持ち帰り、炉を囲み、食べる時のような臭いだった。とにかく急いで家に帰った。それからはそのエルフの女を見ていない。」
グウェンディス、この話が本当にレディ・ソーンのことであるなら大きな懸念を抱くべきでしょう。
この吸血鬼はたった一人で恐ろしく残忍な一族すべてを根絶しました。
彼女が持つ力は、一族だけでなくレイヴンウォッチ家全体をも圧倒するでしょう。
彼女の非社交的な性格は、詮索するなという世間への意思表示として捉えるべきかもしれません。
あなたの呆れた表情が想像できます。
これ以上調査をするなとは決して言いませんが、どうか私の警告に耳を傾けてください。
我々一族の一員を失うことなど耐えられません。
誠心と献身を込めて、
フェノリアンより
DLCゲームパック「ストーンソーン(Stonethorn)」に登場する2つのダンジョンの内の一つであるソーン城にて、レディ・ソーンと出会える機会が待っています。
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1年に渡り続くスカイリムの闇の中心の冒険の一部として、DLCゲームパック「ストーンソーン(Stonethorn)」がまもなく登場します。
この新しいDLCゲームパックには、ESOの全プレイヤーの皆さまへ向けた無料のベースゲームパッチであるアップデート第27弾が含まれています。