ESO：MORROWIND （モロウウィンド）コンセプトアーティストのQ&Aと壁紙

エルダー・スクロールズ・オンライン初となる全く新しいクラスであるウォーデンは、6月6日にエルダー・スクロールズ・オンライン : Morrowind（モロウウィンド）と共にタムリエルに登場します。
アクション満載の新しいイラストをダウンロードして準備を行いましょう。
また、これを描いたアーティストのインタビューをご一読ください！

この素晴らしい新作は、シニアコンセプトアーティストの1人であるLucas Slominski氏によって作られたもので、私たちは彼の新しい作品とその製作過程に関するインタビューをしたいと考えました。

ウォーデンの新しいキー・アートのイラストを作成する際、どのように何を描くかを決めますか？

イラストを完成させる過程は、どのような要素やアイデアを主にするのかをアートディレクターと話し合うところから始まります。
今回の場合は、クラスの特徴を強調する方法で描くため、ウォーデンの野生の守護者を含めた戦闘シーンを表現したいと考えました。
また、ウォーデンが新しいゾーンと一緒に登場するため、Morrowind（モロウウィンド）の場所を取り入れたいとも思いました。

最初の会話に沿って、さまざまな図を描いたり、色々な構図や背景となる物語を掘り下げますが、1つの図のみを完成させるため、プレイヤーは通常は決して見ることができません。
今回は、ウォーデンが自然の力と結びついていることから、ヴァーデンフェルの生態系も画像内で特性として強調するべきであると考えました。

私たちは、この島をウォーデンのスキルラインの攻撃と回復の両方の面を象徴的に映し出す、不変的な破壊と復活の場所として表現することにしました。
最終的には、2人のダンマーのウォーデンとリフストライダーの集団が対立しており、レッドマウンテンは後ろに大きく浮き上がって見えている構図となりました。

他にイラストを完成させるために、どんな過程がありますか？

まずは、スキンヘッドの半裸の男性をスケッチすることから始まります。
この工程は、タムリエルの様々な種族と、ゲーム特有の防具セットを表現するための正しい参考資料が集まるまでの時間を有効活用するためです。

参考となるものの収集は、工程で最も重要な部分の1つであり、最終的な絵画の品質に大きな違いをもたらします。
Pinterestは有益な参考資料を見つけるのに役立ちますが、表情やキャラクターの姿の微妙な部分を表現するために、自分自身や友達をモデルとして写真を撮り、参考にすることもあります。

デッサンが完成すると、通常はグレースケールを行い、その上に色を塗り始めます。
その時点から、途中で多くの修正を加えながらレンダリングや細部の装飾を行う時間のかかる骨の折れる工程を行うこととなります。

このような工程には通常どのくらいの時間を要しますか？また、どのツールを使用しますか？

スケッチの段階も含めて、高解像度で作業しています。（ウォーデンの画像のフルサイズのファイルは幅12,000ピクセル以上です！）
全工程には最大8週間という長い時間がかかることがあります。

時には、アートの方向性やマーケティングが変更され、作製途中で原画を修正する必要があります。
これにより時間をさらに要することとなりますが、ZOSの取り組みについて私が高く評価していることのひとつは、誰もが最高の品質でアートを提供することに全力を尽くしているということです。

使用するツールに関しては、私はワコム Cintiq 22HD で作業し、Photoshopでスケッチとペイントを行います。
全体像の参照のために簡単な3Dの場面を作成する必要がある際には、3Dプロダクションアーティストだったときに使用方法を学んだソフトウェアパッケージであるMayaを主に使用します。
また、GoProカメラを使用して参考画像を撮影することもあります。
スマートフォンを使用してカメラをリモートコントロールできるため、自分自身を参考モデルとする際に役立っています。

特に難しい、または楽しいと感じたウォーデンの工程はありましたか？

この作品の中で最も困難だった部分は、おそらくウォーデンの呪文のぼんやりとした魔法効果を描くことでした。
私たちは多くの変化を検討しましたが、画像は魔法の光源が強すぎたため、結局は調整しなくてはなりませんでした。
また、ボーンモールドの防具は素晴らしいアイデアですが、納得のいくように描くことは難しいと感じました（たぶん、それに相当するものが実際の世界にはないからでしょう）。

楽しかったことは、顔を書くのが大好きであるためダンマーの顔つきを描くことはとても楽しいものでした。
どういうわけか、クマの口から唾液が飛び出す様子を加える作業が楽しかったです。
長く困難な工程の後に、唾液を加えて満足のいく仕上がりとなりました。

コンセプトアーティストとしての経歴はどのように始めましたか？

私は大学でイラストレーションを専攻しました。
伝統的な油絵の技術を学ぶ基礎教育を受けましたが、デジタルワークフローの経験はあまりありませんでした。
コンセプトアートは真剣に取り組む為、また私のポートフォリオを業界に通用させるには、さらに多くの成長が必要だと気づき、私はビデオゲームのアートにもっと焦点を当てるために大学院に戻ることに決めました。

私は2010年にサヴァンナ芸術工科大学のMFAを取得し、ボストンでワーナー・ブラザーズの夏季インターンシップを行った後、3Dプロダクションのアーティストとして採用されました。
約1年後、コンセプトアートチームに加入しました。
4年間、「Lord of the Rings Online」、「Infinite Crisis」、「Arkham：Underworld」のコンセプトアートとイラストを作成しました。
2015年にZOSに入り、以来エルダー・スクロールズ・オンラインの新しいコンテンツのアップデートに伴う重要なアートイラストを担当しております。

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