エルダー・スクロールズ・オンライン ハイ・アイル

ESO 開発レポート:オルシニウム

エルダー・スクロールズ・オンラインの新しい高地へと導くオルシニウムの街について、開発秘話をご紹介します。
私たちが作成した巨大な新しいゾーンを案内するための幕を上げましょう!

ロスガーの白い山頂の中に位置するオルシニウムは、その街の住人の力だけで残存している雪に覆われて打ち捨てられた街です。
エルダー・スクロールズ・オンラインの2作目となるDLCゲームパック「オルシニウム」で、オークと共に団結し、かつての素晴らしい故郷の再建についてのすべてを知ることとなります。
オーク要塞内を冒険する準備の手助けとなるように、20年近くにも及ぶThe Elder Scrollsシリーズの中でも今まで見たこともないような、エルダー・スクロールズ・オンラインの全く新しいゾーンの開発秘話をいくつかをご紹介したいと思います。

私たちがゾーンの作成に向けて準備を開始した時、グラフィックチームはロスガーと、「The Elder Scrolls II:ダガーフォール」で最後に出てきた街の首都オルシニウム、それぞれ両方の背景にある知識を見直すために多くの時間を費やしていました。
オルシニウムは言い伝えの中で、「鉄の街」として知られ、まさしく私たちの初期のコンセプトでは文字通りのものとなりました。
何度も開発の繰り返しを行った後に、私たちは立方体状の鉄のデザインに焦点を当てるのではなく、このエリアには防衛手段があることを表すのに相応しい「鉄の街」と名付けました。
一連の設計図を慎重に見直した後、開発チームと共に作業するために基本の計画設計図を与え、ゾーンがどのように見えるべきか、といった3Dモデルの作成を開始しました。

オルシニウムの街は縦型に設計しているためかなり大きく感じるかもしれませんが、その街自体はダガーフォールと同じくらいの大きさです。
グラフィックの面では、このゲームの独特な外観を形成するために、異なる要素を取り入れたモジュール設計の街を作るようにしました。
エルダー・スクロールズ・オンライン内で見られる他の街とオルシニウムの主な違いの一つは、街が縦型になっていることです。
建物がどれほど巧妙に山の斜面に沿って積み重ねられているか、ということに気が付くことでしょう。
多くのオルシニウムの建物は山の中腹に掘り込まれていて、そのため、以前のものととてもよく似ているような部分は、山の斜面に沿ってとても独特な外観と雰囲気を醸し出しており、皆さんが以前見たものとはどれとも異なっています。


興味を惹かせるような外観にするためのアプローチを何度も行っている間、小さい表面積の中にある縦のラインいっぱいにかなり沢山の建物が積み重なってしまい、一つのエリア内で保有するポリゴンの量が最大限に達してしまいました。
小さなスペースの中に建物、山、天気の影響、そしてこのエリアをより詳細にするためのすべての小道具など、私たちの努力がたくさん詰め込まれています。
皆さんがプレイしている間もずっと都市は再建されているため、オルシニウムは様々な状態にあり、再建している過程で多様な外見を現します。
環境の複雑さもあって、テクスチャメモリはすぐに限界に到達しました。
私たちの開発チームはそのゾーンにたった一つのリンゴを追加するだけでも、技術的な限界を超えてしまうだろう、と冗談を言ったりしていました。


ゾーンのレイアウトを決定していく中で、ロスガー内にある建物は開発の間中ずっと微調整されていました。
私たちの元のデザインは、ドームが塔や建物の上にかぶさるようにしていましたが、懸念されていたポリゴンの使用量は見直している間に水準に合わせることができました。
それに応じて、角度をつけているのが伝統的な特徴としてあるオークの家と同じ構造の屋根ふき材を使用しました。
同じラインのコンピューター言語を使用することで、そのエリアの外観をよりオークらしく見えるよう、以前作られていたオークの小道具を簡単に再利用でき、最終的には全体のポリゴンの量を削減することができました。

建物のデザインがまとまった後、この世界観を創造する過程の一部として、細かい追加作業を開始しました。
たくさんの毛皮と、その他に「オークの奇異さ」を建物の内部に設けることでエリアを目立たせていることに気付くでしょう。
これで、伝統的なブレトンの建築と混同することはなくなります。
これには、オークの家具の全体のライン、ドレッサーのすべて、チェストやベッドの上にファーがあしらわれていることも含まれています。
私たちはオークの家具の大きなコレクションを冗談で「Or―KEA(オケア)」と言っていました。
下記のイメージをご覧いただければ、これらの作品が大胆で無骨、そして頑丈なオークの特性に一致している一方で、明らかに職人によって建築された作品まであることに気付くでしょう。
オークの人々の特質をあらわすのに最適な組み合わせとなっています。


メインのクエストラインのストーリーを進めると、オークが強いグループである一方で、部隊には参加せず、そして偉大な故郷をもう一度建て直すという共通の目的のために互いに協力している、ということを知ることとなります。
全体のストーリーの要素に初期の演出が残されており、何度も破壊され再建されてきた街を強調させています。
そのため視覚面とストーリーとの差を明確にする必要があったのです。
これがストーリーの鍵になった時から、私たちは皆さんがこの街の再建の手助けをしていることをより強力に感じるのではないかと思いました。
メインとなるストーリーをクリアしようとしている時に、荒廃した建物が再建されていることに気付くでしょう。

私たちは皆さんが望む順序でコンテンツをクリアできる自由さをゲーム内で提供しています。
ストーリーを進めていく中で街が再建されている間、街が再建することに関係ないクエストもあります。
私たちはオルシニウムの再建をもっと自然に感じられるようにしたかったので、皆さんの行動の結果ではなく、皆さんの旅に沿って起こるようにしました。
メインクエストとサイドクエストの間に、自由に選択できるクリアすべきクエストはたくさんあり、至るところにクエストピンがあります。


ゲームの内容が進むにつれて周りの環境が変わることを最もいい方法で表現するために、私たちは当初、ゾーン全体の至るところにある構造物を変化させました。
例えば、すべての下部にある足場が同じタイミングで出現していたりなどです。
しかしこれらの変化はおだやか過ぎて、内部で行ったプレイテストで望んでいたほど目立っていないということに気が付いたのです。
私たちはこのエリアの区域を分けることにして、設定したエリア内で変化が起こったときに容易に分かるようにしました。
そのため、皆さんが居住地域に進みストーリーが進んで行くに連れて、建物の建設も進んでいることに気が付くでしょう。

プレイヤーが建物や他の構造物を通って歩かないようにするための技術設計のために衝突が起こるという、私たちが乗り越えないといけない問題がありました。
それぞれのプレイヤーのストーリーの進捗次第で街が異なった様子を表すようにしていたため、それぞれの建物の基礎の衝突の範囲を同じに保ち、技術設計を大幅に変更する必要がありました。これにより、皆さんが他のプレイヤーと一緒のワールドにいても、そのワールドはそれぞれのプレイヤーで異なって見えるようになります。
山積みの木が屋台になるようなちょっとした変化がいくつか起こっている間に、変化の大部分は地上面で起こっています。
このことで、プレイヤーに構造の変化を見上げさせるというもう1つの問題が出てきました。
通常、ゲーム開発の中でプレイヤーを見上げさせることはかなり挑戦的なことで、傾斜面に垂直に建っているオルシニウムでは絶対にしなければいけないことでした。
降雪のような天気の影響を追加したように、高山の斜面に建物を作ったことは助けとなりました。


広いゾーンで長い距離に渡ってかかっていた霧を取り除いたので、さらにエリアの広範囲のエリアを見ることができるようになりました。
これは、今まで以上に多くの木、山、取り巻く環境の構造を表現することが可能にした、新たに追加された技術によるものでした。
私たちは構造物の高さを追加する時に役立つ、階段を使用する階層も作成し、また、ゾーンのいたるところに眺めのいい景色を多く追加しました。
岩棚を遠方から眺める場合、山々の名所を楽しみながら探検し、そこに到達できるようにしたかったのです。

ある時点で、遠い距離からでも、山の上にいるNPCを見ることができていました。
私たちはデザインを整理するためにそれらを取り除き、リソースを技術に加えました。
そのような背景環境がNPCが表示された後に時々ロードされていたことがわかったため、NPCが山の上に立っているのではなく、山が表示される前にNPCがまるで死んでしまったかのように急速に非表示になるようにしました。
NPCを取り除いたことでポリゴンの使用量を抑えることができ、NPCが崖から落ちてしまうという、望ましくない状況を防げるようになりました。

ゲームの製作が完了した時点で、私たちが製作に着手してから、ロスガーのゾーンは新しいコンテンツの中で最も大きい箇所となりました。
通常、このゲームの新しいエリアを作成する時、それぞれのゾーンを含んだ複数の街がありますが、オルシニウムは、基本となる1つの街のサイズだけ必要でした。
実際、旧オルシニウムのダンジョンは、これまでに作成した中でもプレイできるエリアが最大となるダンジョンの内の1つです。
私たちは再建されたオークの首都を探検し、その際に豊かで説得力のあるストーリーの作成を目標としており、その過程でキャラクターのストーリーを活気づけるために、新しい音声の収録を行いました。
実際、音声収録は当初の見積もりをはるかに越えましたが、結果的にとても価値のあるものになったと思いました。

最初から最後まで、オルシニウムは今までのシリーズの中で最大規模となった開発チームが、心を込めて作成しました。
皆さんが私たちの作成したストーリーをチェックし、オークのストーリーをご自身で体験していただくことを楽しみにしています。


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