ロスガー山脈に隠されたメイルストローム・アリーナへの入り口が、最近になって発見されたことにより、デイドラ半公であるファーヌイヘンと彼女の小次元が、挑戦を求めている冒険者たちの関心の的となったのです。
デイドラ半公と会話し、無傷でいられることはめったにありません。
ファーヌイヘンと、彼女の側近であるチューターのリパリウスに、皆様から寄せられた質問についてロアマスターがインタビューを行いました。
多数の質問が寄せられたため、このインタビュー記事を2つに分けてご紹介しますが、それでもすべての質問に答えることはできないでしょう!
一般的なオブリビオンの小次元についての質問や、メイルストローム・アリーナの詳細、デイドラ半公が懸念している議題についてご紹介します。
デイドラ半公とのインタビューの記事第2部で、ロアマスターの記録は終了します。
タムリエルの伝承や、様々な発見ができるエリアについて紹介しているエリアガイドやキャラクター特集シリーズを、引き続きお見逃しなく!
記憶の書、第1部
ファーヌイヘンからチューターのリパリウスへの指示
ああ、クリスタルを貫く輝きのごとく動く男爵よ。
彼についての記憶が抜け落ちているのに、呼び戻せるわけがない。
彼は長身だったけど、ボズマーの像から姿を取った身から見れば、彼らはみな長身よ。
私にはそうする理由が十分にあったし、ほとんどを思い出せる・・・素早いし、標的になりにくかった。
だけど、「クリスタルを貫く光」を思い出すとなると・・・あなたは分かるでしょうけど、すぐ気が散ってしまう。
冷たい言葉が必要よ。
言葉が私の中を波打ちながら流れ、集中を取り戻させるの。
集中!
ぴったりな言葉ね!
「クリスタルを貫く光」は集中そのもので、彼が彼たるゆえんだった。
戦闘中、彼はほぼ一瞬で居場所を移動し、前線から側面、また別の側面へときらめいた。
彼の攻撃は、マロンドの光さながらにきらめいていた。
忘れもしない、「5人の抵抗者」と戦ったとき、彼は激しく光り輝いていた!
盾がガラスのように粉々に砕け、地面には牙と角が散乱していた。
そして我々は勝った!
あの日は絶対に負けたくなかったわ。
それは記憶の貯蔵所へ大事に保管して。
いざという時、記憶が蘇るかも知れない。
ファーヌイヘン公とチューターのリパリウスがあなたの質問にお答えします:
「どうかGlendis Red 143のボトルをお受け取りください。
この希少なワインを少しずつ飲むことで、アリーナでのグラディエーターの最後の戦いにおける攻撃や、彼らがどのように死んでしまったかなどの鮮明な記憶が蘇ります。
あなたのような半公にとってはちっぽけな捧げ物であることは承知していますが、ここ、ニルンでは非常に希少なワインなのです。
ワインが9本作られた後、墓荒らし、黒魔術の疑惑、無免許で死体をワインに醸造した罪でブラッド・ワークのGlendisは処刑されてしまいました。
さて、これをしたためている理由について述べさせていただきます。
定命の学者の間では、デイドラ公の領域は、デイドラ公自身の延長である、と一般的に信じられています。
私自身も、ダガーフォールのいわゆる「バッドマン」に関する悪名高い魔術師ギルドによる報告や、下級デイドラの実験など、同じような小規模の出来事に遭遇したことがあります。
しかし、無限に広がるオブリビオンの中では、デイドラが関与することが領域を維持する唯一の方法ではないのです。
あなたの領域は、あなたの一部、またはあなたの本質に授けられているものなのですか?
デイドラの形態が関与せず作られた他の小次元はご存知ですか?
あなたの時間に、私は最大の敬意を払っています。
もし私があなたのオブリビオンに辿り着くことができたなら、これは私の最後のボトルとなので、Glendisの一杯を私のためにとっておいてください。
最大限の敬意を込めて、
スペルライトより」
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「スペルライト、あなたの質問に答えるためには、具体的な事柄から話さなければならないわ!
上級デイドラ公と同じように、小次元は私自身の精神や本質、意志を反映しているから、メイルストロームの私の領域と私自身は区分することができないの。
確かに、私が訪れたことのある高度に組織化されたすべての領域の中では、領域とは個々の想像によって作られたものだったけど、この標準から逸脱した例外的な領域も複数あるわ。
炎の精霊の住処であるインファーナンスのように、多数の微力な居住者が集まって作られたような物質的な領域もあるわ。
私の経験上では、そのような「集合的領域」はオブリビオンの次元にある独特の属性が欠けており、むしろ平凡でつまらない傾向にあるの。
何らかの理由で投影機によって放棄された、「不完全な領域」と呼ばれている半分しか完成していない未完成の半次元の地域は、Roamverの奇襲や、領域の裂け目に巻き込まれることによって簡単に命を失ってしまうような、強力なデイドラ公にとっても危険な場所なの。
そういうわけで私たちが「切り離された領域」と呼んでいる次元を越えた戦争や君主の抹消によって閉じられてきた小次元があるわ。
あなたの最後の質問の答えだけど、組織化されたオブリビオンの領域に、個体、または集合体の意志以外で作られたものや、維持されていたりするものはないの。
しかし、私はまだオブリビオンの中のすべてを見ていないわ。
見たことがある人はいるのかしら?」
「私たちは今オブリビオンの小次元について話しているので、代わりに、スリップストリーム領域とは何なのかを詳しく知りたいです。
スリップストリーム領域とは、ムンダスとオブリビオンの間に位置している小次元のようなものだとは言われていますが、実際はどういう物なのでしょう?
また、デイドラ公も定命の者たちも住処としていないスリップストリーム領域は、正確には誰が所有しているのでしょうか?
スリップストリーム領域内に入るために使われていたという「堰門」はどこにあるのでしょうか?
名前を伏せて質問していることをご容赦ください。
しかし、私がこの場所を探し回っているということを誰にも知られたくないのです。
うわさ好きの魔闘士より」
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「「堰門」が導くスリップストリーム領域とは、定命の者が所有、もしくは自分自身のBattlespire大学を設立するところよ。
定命の者はもちろん、他の誰もオブリビオンやムンダスの天文学的な領域である「スリップストリーム」という定義に関しては、座標的な観点でしか把握するができないの。
定命の者たちは、自分たちが理解したことだけを「見る」ことができますが、これだけでは十分だと言えません。
さらに、精神的な悪化具合は個人によって異なりますが、理解したことが彼らをよく混乱させているように見えます。
遥か昔、インペリアル・マナノートは定期的にニルンを超えて冒険へ向かい、その冒険によって、最も他の現実に順応することができるのは定命の者の精神であるということを学びました。
これが、なぜメイルストロームがあなたの世界に似ているように見えるのかという理由の一つよ。
メイルストロームが定命の者たちにも住みやすい場所であればいいのだけど。
少なくとも、彼らが精神を病むことなく私のアリーナを体験できることを願っているわ!
とにかく、マナノートは、概念がすり減ることなく、異なる真実が共存し遷移するゾーンでオブリビオンに備えて鍛錬を行うことが大切であるということを学ぶはずよ。
ある点では、定常波で越境はバランスを保つことを余儀なくさせるため、それらの地域が「スリップストリーム領域」と定義されたのよ。
実際私たちは、Battlespireに赴いたことはないわよね、リパリウス?
うわさ好きの人々にこの「堰門」について話してはくれないかしら?」
チューターのリパリウスはこのように答えました。「もちろんですとも、我がデイドラ半公様!堰門はタムリエルと、時々ブロックされたり破壊されたりするBattlespireの間にある半永久的なポータルなのです。遅かれ早かれ、私たちはこの堰門について詳しく知ることとなるでしょう。」
「ファーヌイヘン様、
私の同僚たちは、デイドラ半公と接触するのをよくは思っていません。
しかしあなた自身がデイドラ半公であるというのなら、質問があります。
最近、私たちがいる魔術師ギルドは、オブリビオンの小次元の創造について疑問に思っております。
これらのミニチュアの領域はどのように最初の地で形成されたのでしょうか?
熟練の魔術師が、自分自身のためにこれを創造することは可能でしょうか?
それとも、あなた様のように独占的に創造がなされるものなのでしょうか?
また、先程述べられたことが本当であるなら、定命の者たちが自分たちの居場所を作ったという歴史はありますか?
私は、アイレイドはそのようなことを成し遂げる方法を知っているのではないかと疑っているのです。
しかし、この私の疑問の根拠となる証拠はまだありません。
お時間を取っていただきありがとうございます。
あなたの個人的な考察が、私たちの調査に何よりも役に立つのです。
魔術師ギルド、ファーストホールドの魔術師Solinarより」
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「私が知る限り、小次元は上級デイドラのような定命の者によってのみ創造され維持されているが、もちろん、定命の者たちが不死の者へと昇華できる能力を所有していることも既知の事実なの。
デイドラ公が考える限り、そのような昇華した定命の者たちは非常に厄介者となるため、この昇華の意味についてこれ以上述べるのは避けておくわ。
誰が厄介者を望むのかしら?
しかし、ここに一つの例があるわ。
魂の石塚の小次元を統制しているアイディール・マスターは、かつてあなたのような定命の者だった。
彼を訪れる機会があるなら、いや、率直に言って、むしろ現実とかけ離れていることに魅力を感じないのであれば、アイディール・マスターがどのようにこの昇華が行われるのか話してくれるでしょう。
私は期待していないけどね。
彼らは悪名高くも同情心に欠けており、最初の弁明としては、あなたを小さいクリスタルに永遠にーどういう意味の永遠であれー閉じ込めておくことになるでしょうね。」
「偉大なるファーヌイヘン公様、
数年前、私は魂の石塚へ旅に出ました。
そこでたくさんのゾッとするような新しい物を見物し、新しい植物を味見し、絶望的な魂を悲しませるような話を聴き、さらには不死のドラゴンを見ることもできました。
しかし、私の興味を一番惹いたものは、このエリア自体の存在です。
この領域はとても広く、私が大きい魂石のようになっているアイディール・マスターに出会った時、彼らは自分たちのことを「創造者の一部」と呼んでいました。
私の質問は、これらの神秘がどのようにこの場所を作り出し、なぜそのようなことが起きたのか、ということです。
この質問をアイディール・マスターの誰かに聞きたかったのですが、私が最後に見たアイディール・マスターは、貴族の胸の中に刺さっている破片となってしまっていたのです。
セイダ・ニーンのCyan Fargothilより」
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「私はついさっきこの場所について答えなかったかしら?
まあいいわ、話を進めましょう!
旧き友、リパリウスよ、この質問は任せたわ。」
チューターのリパリウスはこのように答えました。
「もちろんですとも!恐らく私はこの議題についてより詳しく話すことができるでしょう。
ご存知の通り、ずっと昔、アイディール・マスターは黒魔術を行い、小さな多数の断片から成る魂を売買していた初期のソーサラーでした。
彼らは権力を持ち始め、最終的に彼らの物理界での姿は容認し難いほど弱っていて、制限的であるということが分かりました。
はっきりと言う事はできませんが、彼らはそれらの姿を超越し、魂のエネルギーとなったのです。
彼らは不死の者としてオブリビオンに入り、混沌のクリエイシアのエリアを選び、魂の売買人としての目的を果たすため、そのエリアを小次元へと変えたのです。
これに満足した彼らはこの小次元を魂の石塚と呼び、称号として「アイディール・マスター」と名付けたのです。」
「既知の動きを増殖させる者であられる、ファーヌイヘンよ、この堕ちた戦士の魂を生贄として捧げます。
その見返りとして、あなたの知識を一滴でも分け与えてください。
私は聞きたいことが3つあります。
まず、私はあなたの本性について訊かねばなりません。
なたは誰からお生まれになったのですか?
ヴィベクと深い関係にあるのは存じ上げていますが、アンセイを拒絶した反対派のレッドガードに、新しいモーションを教えたのは本当ですか?
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「ちょっと待って。
私の個人的な話に急に戻ってきて、びっくりしたわ!
私は、もちろんボエシアの子孫よ。なぜ私が反対派のレッドガードにそのような新しいモーションを教えなければならないの?
定命の者たちのために勇敢に戦っているような人々を軽蔑したりはしないわ。
フーンディングが道を作っているのを観察している時に、新しいモーションを1つ、2つ覚えたのよ!」
「私の2つめの質問は、あなたのデイドラ公の片割れの問題についてお聞きします。
多くの曖昧な文献には、半公としての「カイネの息」モリハウスが記されていますが、私たちが少しだけ知っているあなたのようなデイドラ半公とこの記述を一致させるのは難しいのです。」
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「モリハウス!
彼のことは本当に久しく考えていなかったわ。
一緒に飲んだりゲームをしたりするのはどうでしょう!
私が考えている限り、彼のことを「半公」と呼ぶのは明らかな間違いよ。
彼は半神だったし、彼の時代に生きていた定命の者たちにはそう呼ばれていたわ。
その時に戻れば、私が言っている意味がわかるはずよ。」
「最後に、高い知性を持つ炎の精霊の住処であるインファーナンスの小次元についての情報を分け与えていただけることを願っています。
最も未熟な召喚師ですら、この領域の存在やその領域が気の荒いガーディアンを永久的に提供し続けることを知っていますが、この地は非常に遠いため、めったに訪れることはありません。
そこにはクランの構造がありますか?
炎の精霊は王子に忠誠を誓うことは存じ上げていますが、そのような忠誠はどのようにこの次元で政治的に影響しているのでしょうか?
学問追求の探求者のドエン、Legolessより」
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「先程なんとなく話した通りだけど、インファーナンスは、私が訪れた中で最も退屈な領域の一つよ。
マグマ、噴気孔、そしてまたマグマ・・・デッドランドの方がまだ色々あるわ!
だけど、この地は炎の精霊の集合体の仕様に合うように作られたので、この地は彼らにはぴったりの場所に違いないわ。
彼らのクランの構造や階級制度については退屈すぎて調べられないわ。
私にとっては、炎の精霊はどれも同じに見えるの。
他の精霊より大きい精霊もいるけど、大きい精霊が他の精霊を統制しているかどうかについてはわからないわ。
・・・今日はあと一つだけ質問に答えましょう。」
「ロアマスターであられるファーヌイヘン公様、
私はメイルストローム・アリーナはオブリビオンの小次元であると考えられているということを聞き、興味を持ちました。
そして、それはあなた方のうちだれか1人であると私は推測しています。
既存の学問的研究の中には、小次元について書かれているものはほとんどないため、私は常に小次元に興味を抱いています。
ある参考資料によると、37000以上もの小次元があるそうです。
モノミスは、「どのように16人ものデイドラ公がデイドラの領域を作り上げ、下級デイドラのすべての階級を決めたのか」について述べているので、私が不思議に思うのは、どのように小次元はデイドラの階級に適合するようにしているのかということです。
すべての小次元は最初から16人のデイドラ公のうちの1人に属しているのですか?
そうであるなら、あなたは誰に忠誠を誓いますか?
次はアリーナについてですが、アリーナへのエントランスがロスガーに出現したという噂を聞いたのですが、正確な場所がわかりません。
詳しく教えていただけませんか?
その場所はオルシニウムに近い黒き山の頂上、またはロスガーの他の地域にあるのですか?
いつか自分の目でその場所を見ることをとても楽しみにしているのです。
学問追求の探求者の術師、Enodoc Dumnoniiより」
ファーヌイヘン公はこのように答えました。
「37000以上の小次元?
ウル・モラ・クラリオンの地域だけでもそれ以上の小次元があるのよ!
でも、そのうちのほとんどが定命の者たちが理解するにはあまりにも難しすぎるし、すべてのコンセプトは少なくともあなたにとって何かしら精通しているでしょうから、デイドラ公、半公、デイドラの主に関連している次元についてだけ考えればいいわ。
もしあなたが多くのタムリエルの人々のように好戦的なら、メイルストローム・アリーナが最も歓迎されていると分かるはずよ!
もし挑戦する気があるのなら、オルシニウムの首都の北西にある、ロスガー山脈の麓に固定されている小さな領域へのポータルを見つけることができるわ。
メイルストローム・アリーナへの門は見つけるのは難しいかもしれないけど、探してみる価値はあるわ!
私を信じて、私はデイドラよ。」
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