第44弾アップデートで登場する新コンパニオン2人のうちの1人、追放されたハイエルフのタンロリンをご紹介します!
追放されたハイエルフの冒険者の動向と活動に関するラズム・ダーの報告書
アイレン女王陛下
念を押す必要もないかと思われますが、陛下の慎ましき瞳であるラズム・ダーの管轄下には計り知れない量の職務があります。
申し上げにくいのですが、その多くが退屈に感じられます。
ほとんどはラズの時間を無駄に食いつぶし、この者の技量に値しないものです。
ですが、今回ばかりはラズも喜んで綿密な調査を行いました。
少し前のことですが、タンロリンという追放されたハイエルフの動きがラズの目に留まりました。
通常は気にするまでもない出来事です。
追放されたということは家の記録から外されたということで、本来なら女王がお気に留める価値などない、個人的な事柄です。
ですが、この件に関してはドミニオンが懸念している問題と、この人物の動きが重なっているように見えるのです。
恐れながら、ここで詳細な説明をさせていただきます。
某日、タトゥーの入った活力あふれるハイエルフがリーパーズ・マーチに入りました。
その者はラウル・ハの宿屋の素晴らしさを堪能して午後を過ごしました。
賑やかな人物です。吟遊詩人と歌い、酔っ払いにちょっかいを出しました。
チップはたっぷりと払ったようです。皆が口々に喜ばしい訪問だったと述べています。
夜が更け、酒が回ると、その者は口を滑らせてサマーセット諸島のリレンシルという街の出身だと明かしました。
リレンシルの追放者名簿を確認すると、タンロリンが除籍された理由は空白で、追放前の家名もありませんでした。
妙な話です。
どうやらタンロリンは名家の出身で、その家は都合に合わせて、公式記録の削除を要求できるほどの影響力を持っているようです。
しかし、今はタンロリンが訪れた夜の話に戻りましょう。
見たところ、タンロリンが上流社会の品格を捨て去っているのは明らかでした。
騒々しく、自分がどう見られようが気にかけていません。
しかし同時に、気前がよく親切でもありました。
その場にいた連中に何度も酒をおごり、必要とする者には親身になって話を聞きました。
多くの者がその晩を新たな友ができた夜として思い出すことでしょう。翌日、タンロリンは旅立ちました。
勘定を済ませ、親密になった人を残して、バーンダリ行きの馬車に乗りました。
アレンシアの堕落した交易担当官の身に起きたことに関する噂がラウル・ハに伝わったのは、タンロリンが隣街に姿を消してからずっと後のことです。
ご承知のとおり、ラズはアレンシアの交易を監督するサルモールの役人によるドミニオンのコインの抜き取りを調査していました。
この役人は金を奪って帳簿を書き換えていただけではなく、その金でスクゥーマの生産に出資し、アルドメリ・ドミニオンの各地で禁制品を密売するよう商人たちに圧力をかけていたのです。
タンロリンが出発した日の朝、その堕落した役人は執務室でわめいているところを発見されました。
彼の息からは、まだ新鮮なスクゥーマの匂いが漂っていました。
彼の私的な金庫は鍵が開けられ、中身は空になっていましたが、ラズが探し求めていた帳簿と脅迫メモだけは残っていました。
何と言うか、まるでラズのために用意してあったかのようでした。
そして、それとタンロリンに何の関係があるでしょう?
ご存じのとおり、ラズは芝居がかった諜報には極めて敏感な鼻を持っています。
退屈な仕事ながら管理上の必要があってタンロリンの記録を見直していたところ、汚職が暴露された役人の近くで、この者の爪の数より多くタンロリンが目撃されていたことに気づいたのです。
たまたま?
ラズならそんな考えは笑い飛ばします。
賞賛するのもまずいのですが、タンロリンがどういった方法でこのように巧妙な裁きをやり遂げたのかはこの者にもわかりません。
今のところは。もしかしたらより大きな集団が活動していて、タンロリンは単なるセンチの尻尾の先端なのかもしれません。
いずれにせよ、ひとつだけ確かなことがあります。
タンロリンは〈女王の瞳〉が関心を寄せる者リストの最上位に躍り出ました。
この者は時間と状況が許す限り、さらなる調査を試みるつもりです。
閣下の忠実なるしもべ ラズム・ダー
一見するとタンロリンの過去は波乱万丈なようですが、さらなる調査に意欲を燃やす人々にとって、このハイエルフの物語にはまだ解き明かすべきことがあるかもしれません。
タンロリンの信頼を獲得し、その探究と技の秘密を突き止めますか?
タンロリンが登場する第44弾アップデート基本ゲームパッチは、PC/Mac向けに10月28日(北米時間)に配信予定となります。
タンロリンの勧誘クエストはESO Plusに加入するか、クラウンストアから購入すると開始できます。