今回の「キャラクターをチェック」では、多くの道のデイドラ公の最も残忍で忠実な副官、トーヴェサードについてさらに詳しくご紹介します!
解読者サハバディアの日記より
初めてトーヴェサードに会ったのは、私がまだ若く世間知らずな解読者で、ハンマーフェルから選ばれ、アポクリファの蔵書庫に配置されたばかりの頃だった。この張りつめてはいるが威圧的ではないドレモラは、自身が行う調査への支援を求めて私のところにやって来た。我々解読者は、ハルメアス・モラの禁じられた書物に踏み込もうとするのでなければ、純粋に知識を求めて来た者を決して追い返してはならないと教えられている。最初にトーヴェサードから協力を求められた時は、完全に良い意図しかないように見えた。最初の出会いから数十年を経て、年老いて皺だらけな学者となった今、それは重大な間違いだったかもしれないと思っている。
トーヴェサードの最初の質問は、夢の性質についてだった。彼が私に望んだのは、夢とその意味、その解釈の方法にかかわる書物と巻物をすべて示すことだった。彼はそれらの書物全部を凄まじい勢いで貪るように読みながら、絶えず私を蔵書庫に戻し、より奥深い参考文献を探させた。最後にデイドラ公ヴァルミーナの領域としての夢に関する様々な文書を持って行くと、彼は特に興奮した様子を見せた。これらの本以前に目の前へ置かれた書物と同様に、文章を丹念に見て、ページをめくり、大量のメモを取った。私が集めた書物が底を突くと、彼は何も言わずに去って行った。
異様な出来事だったが、私自身の研究や職務のほうが優先すべき事項だったため、トーヴェサードの依頼については特に何も思わず、彼のこともすっかり忘れてしまった。故に約10年後、彼が再び私の前に現れた時は、思い出すのに一瞬時間を要した。だがほんの一瞬だ。その後、あの夢の研究にかかわる出来事の記憶が一気に蘇った。当時の私は年齢を重ね、より知識を深め、デイドラやオブリビオンのあり方にもさらに馴染んでいた。トーヴェサードがその時に調べたいことを告げ始めると同時に、私は彼について考察した。彼の身体全体を覆う奇妙な模様について。彼が決してデイドラ公や主人について言及しなかった事実について。それから私は彼の依頼に集中した。それは控え目に言っても普通ではなかった。実在したが失われた、あるいは盗まれたとされる記憶について、彼は詳しく知りたがった。興味をそそられた私は、さらなる説明を求めた。彼は逡巡し、「はるか昔にあるものが世界から奪われたと考えている。とても重要なものだ。俺はその復活を見たい」とだけ言った。
トーヴェサードはそれ以上何も言わなかったため、私は蔵書庫で質問を受けたテーマに関する文書を探し始めた。妙に本が少なかった。まるで本の山そのものが、関連する書物を探そうとする私の努力を妨げるために移動し滑り落ちているかのようだった。何度も同じ場所を確認し、さんざん探し回った結果、ようやく失われた知識を扱っていると思われる書物を見つけた。「失われた記憶」という簡素な題名のこの本は、神話紀の解読者の日記で、ある日、目覚めた時に感じた、何か重要なことが失われたような感覚について綴られていた。だが、その古代の書物をトーヴェサードに手渡すや否や、魔法の炎に飲み込まれてしまった。もしやこれはグレートアイが忌み嫌うテーマなのか? その後、蔵書庫の調査にトーヴェサードも加わり、何日もかけて本の山や棚を徹底的に探したにもかかわらず、このテーマに関する本は1冊たりとも見つからなかった。
トーヴェサードは、記憶と夢と関連するテーマの書物を引き続き探すことを私に求めた。そして戻って来ると約束した。私は彼の求めに応じ、次に彼が訪れた時に読めるよう、書物や巻物を集めてまとめておいた。それと同時に、私はこのドレモラについて調べ始めた。実際には何者なのか、不意に興味をひかれたのである。入念な調査とファーグレイブや他の似たような場所で情報屋へ質問することが必要だったが、トーヴェサードがクランを持たないドレモラであることを突き止めた。彼は何らかのデイドラ公や主人に仕えていなかった。間違いなく、彼は自分が重要な何かを失ったという考えにとりつかれていて、このテーマを追求するためにオブリビオンとムンダス中を旅していたのだ。話をした者たちは、彼の動機が複雑で理解しがたいが、目的のために暴力を用いることはめったにないと述べた。彼は約束どおり数年ごとに戻って私が集めた書物を読み、さらに古代の場所や古代の人々、失われた領域、遺物、アーティファクト、その他分野の知識について研究をした。彼は、時が経つにつれて激しさを増すばかりの熱で燃えている、とりつかれたドレモラだった。
結局、彼が探していたものを心から理解することはできなかったが、すべてが夢から始まったことに気づいた。そして私はずっとドレモラが定命の者のそのような傾向とは無縁だと思っていた。今、私は、グレートアイに警告された次元への脅威が迫っていて、その災厄を引き起こすのがトーヴェサードなのではないかと恐れている。私は彼の行動に如何なる形でも寄与していなかったと願いたいが、していたかもしれない。どうかグレートアイのお許しを得られんことを!
忘れられたデイドラ公イセリアが解き放たれた今、トーヴェサードは主の位置を特定し、彼女のかつての栄光を復活させようとしています。新章『ゴールドロード』で、トーヴェサードとイセリアのしもべたちを阻止する準備はできていますか?
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