エルダー・スクロールズ・オンライン goldroad

スタジオディレクターからの手紙:2020年の総括!

ZeniMax Online StudiosのディレクターであるMatt Firorが、
2020年にエルダー・スクロールズ・オンラインで成し遂げられた偉業と今後の課題に関して語った手紙を紹介します。

ESOコミュニティの皆さま、こんにちは!長かった2020年が遂に終わりを迎えました
(正確にはまだ終わっていませんね)。
ZeniMax Online Studiosでは3月から全メンバーが在宅勤務となり、これにより私たちに大きな変化が訪れましたが、
リモート作業によって生じた困難をチーム全体で克服し、なんとか無事にこの一年を乗り切ることができました。
在宅勤務体制に移行が上手く行き、仕事も健康も変わらず順調に2020年の終わりを迎えることができることを、
本当に嬉しく思います。

エルダー・スクロールズ・オンラインにとって今年は私たちとは対照的な年となりました。
ゲームに新しく参加するプレイヤー数に加え、ゲームをより頻繁に、
そしてより長い時間プレイするプレイヤー数も増加したため、
それらすべてにおいて2015年にコンソール版をリリースした直後以来の数値に到達することができたのです。
西スカイリムと吸血鬼に焦点を当てた1年に渡る物語は確かにこの成果に貢献しましたが、
1月にラスベガスで行われた私たちにとって初のライブでの新章発表イベントや、
昨年の12月に開催されたゲームアワードでの予告動画の発表、そしてもちろんパンデミックなど、
他の様々な要因が重なったことも影響しています。
しかし、同時に私たちは、ゲームの不安定性、数多くの不具合、非常に険しいアップデートのリリースなども経験しました。

2020年のESOをパンデミック抜きで語ることはできません。
世界各地でシャットダウンが起こったことにより、ゲーム内のプレイヤーの行動に大きな変化が見られました。
ゲームのプレイヤー数、そして各プレイヤーのゲームのプレイ時間が大幅に増加したのです。
多くの方にとって、ESOは最良の時でさえも気分転換ができる場であることは重々承知していますが、
パンデミック期間を通して、ESOは決して素晴らしいとは言えない現実からほんの数時間だけでも
解放されることができる「避難所」となれたのでしょう。
皆さまの多くがバーチャルの世界に居場所を構えたことにより、ハウジングシステムの利用率は急上昇しました。
このことから、単にプレイヤー数が増加したことだけでなく、
パンデミック期間中に皆さまがどのように変化し、そして順応していったのかが分かります。
非常に困難な時期であるにも関わらず、コミュニティを活気づけてくれた皆さまからは
沢山の素晴らしい感謝の声を頂き、非常に嬉しく思います。
そして、これからも厳しい混乱の中でも皆さまの安全な「避難所」であり続けられるよう私たちは努力を惜しみません。

しかし、常に順風満帆に物事が進んだわけではありませんでした。
私たちは積極的に開発スケジュールを維持していましたが、
今にして思えばそれは正しい選択ではなかったのかも知れません。
通常時のESOコンテンツのリリース周期、長期間発生している問題の調査と修正、
低消費電力デバイスでのパフォーマンスを向上するための最適化(ブルースクリーンエラーの減少)、
在宅勤務を起因とする両チーム(開発およびQA)の結束力の欠如などが重なり、
質の高い体験を皆さまにお届けできなかった時もありました。
要するに、私たちはいつものペースを維持しながらも、
リモートで作業するという現実を受け入れられなかったのです。
4回のアップデートが実施される度に様々な種類のエラーや問題が発生し、
これらを修正するためのパッチが時にはさらなる問題を引き起こすこともありました。
もちろんこれは許されるものではありません。2021年を通じチームとしてこの問題に対処して行きます。

2021年の一連のストーリーが「オブリビオンの門」であることはすでにご存知だと思いますが、
その詳細については来月公開します。
2021年は、安定性とゲームパフォーマンスに重点を置き、新しいゲームシステムに割く時間を減少します
(標準的なコンテンツの更新は継続します)。
当面はまだ在宅での作業が続きますが、2021年のアップデートやパッチは円滑に適用し、
プレイヤーの皆さまが楽しめるようにしたいと思います。
これは進行中のプロセスであり、通常アップデートはリリースの半年以上前から関連する作業に取り組んでいます。
在宅勤務を3月に開始した時には、すでに第3四半期と第4四半期のコンテンツに取り組んでいたため、
上述した計画が決定していました。
チームは、現時点では2021年の前半頃まで在宅勤務を行う予定のため、
「新システムの導入数の減少」計画は2021年まで継続します。

ESOチームの素晴らしさをコミュニティの皆さまに知ってもらうために、
ZeniMax Online Studios全メンバーに感謝の言葉を贈りたいと思います。
今年は私たちにとって非常に困難な年となりましたが、ユーモア(かなりダークな時もありました)、
勤勉、忍耐力で乗り越えてくれました。
長年のチームワークとお互いへの敬意がなければ、今年一年チームとして団結できなかったでしょう。
限界までストレスを感じることもありましたが、チーム一丸となったからこそ乗り切ることができたのです。

最後になりますが、チームが行うすべての作業はプレイヤーの皆さまとESOコミュニティのためにあります。
期待通りの結果にならないこともありますが、皆さまが大好きな仮想世界を提供するために、
私たちは最善を尽くしています。
プレイヤーの皆さまのゲームに対する情熱は本当に素晴らしく、
私たちにとって困難な時期を乗り越える動力となります。

プレイヤーの皆さま、本当にありがとうございます。
安全で穏やかな休暇をお過ごしください。それでは、2021年にお会いしましょう。

Mattより


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