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キャラクター特集 ー フェノリアン

学者であり、捜査官でもある吸血鬼のフェノリアンは隠された知識と伝承を求めてタムリエルを旅します。

最新のキャラクター特集で、この若きレイヴンウォッチ伯爵家の一員について学びましょう!

 

吸血鬼の学者であるフェノリアンについて

 

ウェイレストの年代記編者、ゼフリン・フレイ著

 

私は、エメリック王に仕える仕事を通してレイヴンウォッチ城などの珍しい場所を訪れることが多い。
ヴェランディス・レイヴンウォッチ伯爵が新たな被後見人を連れ帰った夜、私はそこにいた。その被後見人とは、吸血鬼の学者であるフェノリアンのこと。
ああ、失礼。王国の最も暗い秘密を誰もが知っているわけではないことを忘れていた。
世には知られていないがヴェランディスは吸血鬼。実際、レイヴンウォッチ伯爵家の全員が吸血鬼だが、心配はいらない。
なぜなら、彼らは皆良い吸血鬼だから。それに、伯爵と国王の間には友人と呼べるほどの関係が築かれている。
少なくとも互いに敬意を払っているようだが、私はそれよりも根深い関係性があると睨んでいる。

とにかく、私はヴェランディス伯爵に伝言を届けるためレイヴンウォッチ城で伯爵を待っていた。
伯爵は留守だったけど、被後見人たちが彼がまもなく戻ることを教えてくれた。
彼らは私が中で待つことを快く承諾してくれた。
外の暗闇が濃くなるにつれ、一日中城に吹き荒んでいた嵐は激しさを増していった。
被後見人であるカジートのアドゥサ・ダロとウッドエルフのグウェンディスは、血の召使であるカリンと一緒に遅い夕食を楽しんでいた。
彼らとの会話はそこそこに楽しむことができたが、その光景を見て恐怖に飛び上がってしまい、吸血鬼たちが目の前にいる可哀そうな男から牙を抜かないようにするのが精一杯だった。
自ら喜んで血を提供したのはこの男だと、何度も自分に言い聞かせた。
それに最後の一滴まで飲むことはないだろうと。
そして、ようやく大広間の扉が大きく開かれ、入口にヴェランディス伯爵の姿が見えた。

伯爵の後ろで雷が鳴り響き、稲妻の閃光が走った。
伯爵は威風堂々とそこに立っていたが、1人ではなかった。
彼の横には、細身のハイエルフが迷子の子犬のようにずぶ濡れのまま呆然と立っていた。

「伯爵が獲物をお連れのようだ。」とアドゥサは嬉しそうに言った。

「美味しそうですね。頂いてもよろしいのですか?」グウェンディスが付け加えた。

「礼儀をわきまえなさい。」
客人を大広間に導きながら、ヴェランディスが威厳と愛情を感じられるいつもの口調で言った。
「新しい兄弟になるフェノリアンだ。挨拶しなさい。」

フェノリアンは、アドゥサよりグウェンディスと年齢が近いように見えた。
彼が暖炉の傍で塗れた衣服を乾かしている間、私は彼の長く乱れた髪と思い詰めたような視線、そして顔に浮かべている真剣な表情が気になって仕方がなかった。
私はその男のお婆さん、いや、お姉さんにもなる歳だが、異性の魅力に気づけるくらいの情熱はまだ持ち合わせている。
それに、フェノリアンが周囲に与えている影響に気付いていないところも魅力的だった。
それは、その後私がリヴェンスパイアの近くに来る度に城を訪れる理由の1つになっていたのかもしれない。

それから何度か訪問したが、フェノリアンはいつも城にいた。
彼は錬金術の実験や、伯爵の大きな蔵書庫にある巻物や書物の研究の合間に私とお喋りをしてくれた。
レイヴンウォッチ伯爵家の全員が国中で忙しく伯爵の仕事をこなす中、彼は研究者として仕えていた。
レイヴンウォッチ伯爵家は名高く高貴な貴族であることに加えて、敵対的な吸血鬼一族や狂暴な狂血鬼、そしてその他の脅威への対処にも貢献していた。
伯爵が少なくとも当面の間はフェノリアンを城に置いておくことを望んだ結果、現場に行くことができない陰気な学者はさらに静けさを増していった。

私はフェノリアンがどこから来たのか、ヴェランディスがどうやって彼を見つけたのかを彼から聞き出すことができなかった。
彼はその話題を嫌がり、私も無理には聞かなかった。
私にはヴェランディスが彼を吸血鬼にしたとは思えない。
でも、彼らには何らかの関係性があると感じている。
伯爵の歳を考えると、恐らくフェノリアンは伯爵の遠い子孫にあたるのではと推測している。
それが真実か否かは分からないが、この若い男と伯爵の間には明らかに特別な絆が存在している。
あらゆる意味でヴェランディスはフェノリアンの父親であり、フェノリアンはヴェランディスの息子だった。
それ以外はただの憶測に過ぎないが、彼ら2人を結び付けることになった出来事はフェノリアンにとっては悲惨なことだったと思う。
そうでなければ、話すのを嫌がったりはしないだろう?

最後に私が訪ねた時、城は活気に溢れていた。
アドゥサとグウェンディスは自らの任務へと出発する準備を整えていて、フェノリアンは6台もある錬金術の作業台の間をそそくさと行ったり来たりしていた。
1台の作業台に何かを加えて、別の作業台から何かを取り出し、3番目の作業台に置いてあったビーカーの中身を4番目にあった小瓶に注いだ。
小瓶から青い煙が立ち上ったかと思えば、吸血鬼の学者は微笑み表情が一瞬だけ明るくなった。
彼は振り返り、小瓶をショーンヘルムの衛兵の一員に手渡した。
「これを治癒師に届けてください。これで疫病が治ります。」
今一度、私はこの若い吸血鬼の素早い思考力とあらゆる問題に対する科学的手法に驚かされた。
城の活気が少し落ち着いたのを見計らい、私は今回の訪問の理由である仕事について話すことにした。

「アドゥサ・ダロ、」
私はヴェランディスの年長の被後見人に向かって話しかけた。

「伯爵にお話があります。国王に代わって緊急の用事をお伝えに来ました。」

「ヴェランディス伯爵は…不在です。何か私にお手伝いできることはありますか?」
カジートは首を横に振りながら言った。

ヴェランディスの留守は珍しいことではなく、私は過去にもアドゥサとこのようなやり取りを交わしたことがある。
私は速やかに状況を説明した。
自らをドラウグルキンと名乗るノルドの傭兵団が、洞窟付近で身を潜めているのをバンコライ駐屯地近辺の斥候が発見し、エメリック王がヴェランディス伯爵に調査を依頼したいと。
アドゥサはしばらく考えた後、ふと何かを思いついたように頷いた。

「私とグウェンディスには、遂行すべき任務があります。しかし短期間であれば、フェノリアンも城から出る準備ができているのではないでしょうか。」と彼女は言った。

この発言にフェノリアンはグウェンディスと同じくらい驚いたように見えた。
彼はこれに反対しようとしたが、アドゥサは僅かな手ぶりでこれを静止した。
彼女は彼を見つめながら彼の返答を待ち、彼は視線を落として答えた。
「姉君、承知しました。準備はできております。」

私は、レイヴンウォッチの危機を救わんとするアドゥサとグウェンディス、書物と錬金術の材料を荷袋一杯に詰め込みドラウグルキンの調査へと向かうフェノリアンの3人の出発を見届けた。
ヴェランディスがフェノリアンを他の被後見人たちと同様に訓練していることを願うばかりだった。
私やエメリック王が疑う以上の何かが、ドラウグルキンにあるような気がしてならない。

DLCゲームパック「喪心の嵐(Harrowstorm)」に登場するダンジョンの一部である不浄の墓で、このフェノリアンと今すぐ出会うことができます。
また、まもなく登場する新章「グレイムーア」でもこの若き学者に遭遇することでしょう。新進気鋭の吸血鬼と行動を共にし、スカイリムの闇の中心を調査するのが楽しみですか?
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